「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ヨーロッパで拡大する組織犯罪と低年齢化⇒スウエーデンの例<2025・01・31

2025-01-31 19:31:14 | ヨーロッパ

現代ビジネス
2025.01.27
『「スウェーデン」のヤバすぎる実態…貧しい若者が急増し「凶悪犯罪」が多発していた』
https://gendai.media/articles/-/145551
『小中学生に「殺し」の報酬として200万円を提示…増え続ける「スウェーデンギャング」の衝撃的な内情』
https://gendai.media/articles/-/145552?imp=0

このような記事を報道するメデイアは、ほとんどないです。
記憶では、AFP(仏)がスウェーデンに関して1度だけ記事にしていたような気がします。
フランスの強盗や窃盗もかなり多発しています。ドイツでは一時期、現金自動支払機の強盗が多発しています。建物の中に固定されているのを、爆破して中の現金を盗みだすという凶悪な手口です。

CNN

ATM爆破による現金強奪、ドイツが格好の標的にされる理由とは
2024.10.28 Mon posted at 17:08 JST

https://www.cnn.co.jp/world/35225424.html

Newsweek
2024/10/15
14歳の殺し屋逮捕が露わにしたSNSによる請負い凶悪犯罪の低年齢化
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/rikamama/2024/10/14-1.php

日本のマスコミが記事にしたのは、見た記憶がありません。

この記事は、スウェーデンの例を詳細に書いています。
一部引用
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
また、スウェーデン国家犯罪防止委員会によると、ギャングの16歳の青年が、麻薬の販売などでキャリアを積み、さらに収益を上げるため、そうした非行グループの12歳から13歳の子どもたちを、"舎弟"としてギャング犯罪に引き入れる役割を担っているとの報告があります。ギャングの年上メンバーは、脅しや高額な報酬などの金銭的な誘惑を使って年下の舎弟を逃げられないように追い詰めて、組織に引き入れています。

ギャング組織がこうした若者のネットワークを利用し、幼い子どもをターゲットにするようになった理由は、経験値が少なく、判断力が未熟であるため、コントロールがしやすいことに加え、安価な労働力で責任の押し付けができる存在として目を付け始めたからです」
・・・
「日本とスウェーデンではそもそも犯罪の規模が大きく異なります。日本の闇バイトのなかには強盗殺人などもありますが、多くは比較的影響が限定的な詐欺犯罪が占めています。一方スウェーデンでは、日本の闇バイトのような犯罪組織のビジネスとして行われる詐欺犯罪の範疇を超え、殺人や銃撃、爆弾事件などの凶悪犯罪が多くを占めており、現在軍隊に支援を依頼するほど深刻な状況になっているのです。

また現在、スウェーデンギャングの構成員は約3万人と推定されており、推定2万5000人とされているイタリアのマフィアや、推定2万400人とされている日本の暴力団を上回っています」

前述したとおりスウェーデンの総人口は約1000万人。イタリアの総人口は約5900万人、日本の総人口は約1億2300万人のため、人口比率から考えると、スウェーデンのギャングが桁違いに多いことがわかるだろう。

「またスウェーデンギャングの年間収入は約1兆4200億円から2兆1400億円にもなり、日本の暴力団の年間収入である約1兆数千億円よりも大きな収入となっています。このことからもわかるように、スウェーデンギャングは構成員、取引量、収入のすべてにおいて日本の暴力団を圧倒的に凌駕するほどの犯罪組織となっているんです」

近藤氏によれば、最近スウェーデンではギャング組織と政治家の繋がりも指摘されており、いまやスウェーデンギャングは国家安全保障や行政機能にも影響を及ぼすほど深刻な問題となっているとのことだ。

さらにスウェーデンのギャングは現在、近隣諸国にも進出し始めており、その勢いはさらに増しているという。

「スウェーデン公共テレビSVTによれば、2018年以降、スウェーデンのギャングがスペインに勢力を伸ばし始め、現在は1000人ほどいるとみられています。また、スペインのみならず、ノルウェーにもスウェーデンギャング組織が定着し始めているとの報道があります。さらにはデンマーク、フィンランド、セルビア、ポーランドにも勢力を拡大し、麻薬の密売などの犯罪が広がっています

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 


読めばその深刻度合いが理解できると思います。記事には書いていませんが、少年たちは大抵何らかの犯罪を犯して少年保護施設に入れられているケースが多いそうです。そこに年上の少年たちが浸透し、仲間に引き入れる構図は分かっています。
ところが、民主主義の行き届いたスウェーデンでは、これを阻止する手段がありません。何か制限しようとうすると「人権侵害」に該当するのだそうです。
だから分かっていても見逃しているうちに、もう手の打ちようがないほど犯罪組織の規模が拡大して周辺諸国に勢力を拡大中です。
一番、金を稼ぎやすいのが麻薬密売です。これは、どこの国でも同じです。ヨーロッパには麻薬犯罪に対する処罰が緩い国が多いです。その上EUの域内の移動の自由があります。ダーテイな金も麻薬も犯罪者も自由に移動します。

そして、これはスウェーデンだけではありません。
私が知っている範囲では、イタリアは有名ですね❓
どうやってもイタリア政府は、マフィア組織を撲滅できません。南部を中心に今なお勢力を保っています。
フランスも港町を中心に犯罪組織があり、ここも少年たちを手先に使うようになっています。
新興組織では、ルーマニア、ウクライナ、ロシアなどがあります。特にルーマニアとウクライナは、国外に多くの移民がいます。
その中に組織犯罪のメンバーが、いないわけがないでしょう❓

更には、移民が増えそこに犯罪組織が浸透していると思います。移民でなくても貧しい市民が増えています。
一時期、東欧の強盗団が日本の宝石店などで強盗を働いていたでしょう❓
日本までは、出張してくるケースは少ないですが、自由に域内を移動できるEUでは、少し治安が悪ければ組織反罪が浸透していくと思います。

つまり秩序と規律のない民主主義は、犯罪組織の絶好の繁殖地だという事実があります。
SDGsが指す「多様性(ダイバーシティ)」の尊重の概念が、更にこれを加速します。

アメリカ社会が、ここ10年くらいのうちに急速に劣化したのも「多様性の尊重」の間違った解釈によるところが大きいと思います。西ヨーロッパや北欧で考え出された最近の民主主義の変形が、ヨーロッパを破壊しつつあると言えます。
欧米社会から秩序や規律が失われつつあることが、大きな弊害を社会にもたらしているように思います。

日本も「闇バイト」のレベルで阻止しないと、犯罪のはびこる大変な社会が、やってくるかもしれません。
既に相当危機的な状況が起きているのに、ヨーロッパの政治家は「民主主義がど~の、難民申請をする移民は保護しなければいけない・・」など寝言のような議論をしています。
ウクライナ紛争もそうですが、頭の中身が「お花畑」状態です。
自分たちがイメージしている美しい世界しか見えないのでしょうね❓
足元では、その世界が真っ黒くなりつつあるように見えます。
EUの未来は、極めて!暗いと評価せざるを得ません。


※関連日記目次
項目「ヨーロッパ」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。