昔私が小さかった頃、雑種犬を飼っていた。
名前はジュディー。笑
私が付けた。
洒落た名前を付けたくて、田舎の子どもが精一杯考えて出てきた名前だった。
ある日、ジュディーを連れて歩いていたら、近所のお婆さんが名前を聞いてきた。
私が得意気に
「ジュディー」
と答えると、お婆さんは、
「あ?なに?」
と聞き返すので、大きな声でまた
「ジュディー!」
と答えた。
するとお婆さん、
「ああ、じゅでーか」
と言うので、
「違うよ、ジュディー!ディッ!」
と子ども心にもイラッとして言い返した。
「はあ?じょでい?」と婆さん。
いやますます違う名前じゃないか。
「ジュ!」
とかいうやり取りを何回もしたのを、今でも覚えてる。
やだな、年を取ると上手くしゃべれないんだ、と、幼い私は悟った。
ところで話は違うが、私の息子は高校生の時まで、漫画とかアニメとか全然興味がなかった。
ところが大学に入って時間ができ、余裕が出てきたのをきっかけに、友達の影響もあり、今さらながら興味を持ち始めている。
更には先月東京に、コミケという大きなイベントにも行って来た。
その東京旅行時も、友人達からいろいろアニメのことを聞かされていたようだ。
そうして息子が一番ハマったアニメが、正式なタイトルは私は知らないが、「まどマギ」とかいうアニメ。
レンタルでまどマギのDVDを全部借り、漫画本もたくさん借りている。
更には趣味のエレクトーンで、主題歌の楽譜を手に入れ、夢中で弾いて練習している。
まどマギ。
私は息子にそのまどマギってどういう内容なの?と聞こうとして言った。
「そのまどバギ、あ、バドまぎ、あれ?まどば…」
え?
なに?
上手くしゃべれない。
息子が若干イライラして言った。
「まどマギね?」
「うん、まーどーマーギー…」
ハア…やっとしゃべれた。
ちょっと待ってよ自分。
小さい「ュ」とか「ィ」とか無いにしても、上手くしゃべれないって、あの時の婆さんじゃないか。
まどマギ。
たまに密かにしゃべって練習しておこう。
まどマギ。
ジュディー。
名前はジュディー。笑
私が付けた。
洒落た名前を付けたくて、田舎の子どもが精一杯考えて出てきた名前だった。
ある日、ジュディーを連れて歩いていたら、近所のお婆さんが名前を聞いてきた。
私が得意気に
「ジュディー」
と答えると、お婆さんは、
「あ?なに?」
と聞き返すので、大きな声でまた
「ジュディー!」
と答えた。
するとお婆さん、
「ああ、じゅでーか」
と言うので、
「違うよ、ジュディー!ディッ!」
と子ども心にもイラッとして言い返した。
「はあ?じょでい?」と婆さん。
いやますます違う名前じゃないか。
「ジュ!」
とかいうやり取りを何回もしたのを、今でも覚えてる。
やだな、年を取ると上手くしゃべれないんだ、と、幼い私は悟った。
ところで話は違うが、私の息子は高校生の時まで、漫画とかアニメとか全然興味がなかった。
ところが大学に入って時間ができ、余裕が出てきたのをきっかけに、友達の影響もあり、今さらながら興味を持ち始めている。
更には先月東京に、コミケという大きなイベントにも行って来た。
その東京旅行時も、友人達からいろいろアニメのことを聞かされていたようだ。
そうして息子が一番ハマったアニメが、正式なタイトルは私は知らないが、「まどマギ」とかいうアニメ。
レンタルでまどマギのDVDを全部借り、漫画本もたくさん借りている。
更には趣味のエレクトーンで、主題歌の楽譜を手に入れ、夢中で弾いて練習している。
まどマギ。
私は息子にそのまどマギってどういう内容なの?と聞こうとして言った。
「そのまどバギ、あ、バドまぎ、あれ?まどば…」
え?
なに?
上手くしゃべれない。
息子が若干イライラして言った。
「まどマギね?」
「うん、まーどーマーギー…」
ハア…やっとしゃべれた。
ちょっと待ってよ自分。
小さい「ュ」とか「ィ」とか無いにしても、上手くしゃべれないって、あの時の婆さんじゃないか。
まどマギ。
たまに密かにしゃべって練習しておこう。
まどマギ。
ジュディー。