蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

暴走?

2012-11-07 | 政治
朝日が社説で田中真紀子を叩きまくっている。

「あまりにも乱暴」「中途半端」「閣僚としての資質に疑問符がつく」とクソミソだ。ついでに首相の任命責任だ、政権は末期症状だと、言いたい放題。

そりゃオレも、田中真紀子は外相時代に頭の悪さをさらけ出したと、こないだ書いたばかりだよ。しかし今度の大学認可拒否は、本当に朝日の言うような「案の定の大失態」なのかね。

聞けば、文科省の審議会ってのは官僚と学校法人がナァナァの関係を続けてきた機関らしいじゃないか。学校法人には私学助成金の名目で億単位の税金が交付される。当然、そこには利権が絡む。土建屋と国交省幹部の馴れ合いみたいなもんだろ。

大学開設は審議会と相談しながら準備するのだから最後の段階でうっちゃりを食らわすのはおかしいと、報道ステーションのコメンテーター(朝日の記者)が言っていたが、バカ言っちゃいけないよ。それこそ馴れ合いの動かぬ証拠ではないか。

大宅壮一が「駅弁大学」と揶揄したほど、戦後の日本には大学がボコボコ誕生した。その裏には、官僚と業界の税金食い荒らしがあったわけだ。まったくあの連中は、甘い汁にはアリのようにたかってくるからね。

田中真紀子は、そこにメスを入れた。確かに外相時代同様の下手クソなやり方だよ。悪賢い官僚にケンカを売るには、あまりに短兵急だ。しかし、現行制度のもとで風波を立てないやり方で、駅弁大学氾濫の裏に世間の注目が集まったかね。彼女が問題提起しなかったら、あんたもオレも開学の仕組みなんてまるで無関心だったんじゃないかね。

受験生がかわいそう、などという感情論は、問題のすり替えにすぎない。外科手術に痛みはつきものだ。マスコミの真紀子バッシングからは、既得権に揺さぶりを掛けられた官僚が大慌てでメディアのケツをひっぱたいている姿が透けて見える。官僚とツーカーの朝日の体質が、これほど露わになった記事も珍しいんじゃないか。
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