従来は民主支持だったワシントン・ポストが、今回の米大統領選では特定候補を支持しないと
表明。ロサンジェルス・タイムスも同調した。
両紙とも、トランプが当選した場合の報復を恐れてのことらしい。安倍政権当時、官邸からの行政文書による「要望」に震え上がって、テレ朝やTBSなど左派テレビ局が一斉にコメンテイターを取り替えたり主張のトーンを抑制したりした日本の故事を思い出すね。
情けない。
ワシントン・ポストといやNYタイムスと並んで、かつてはニクソンのウォーターゲート事件を暴いた、気骨あるジャーナリズムのお手本だった新聞だよ。オーナーがジェフ・ベゾスに変わってからは、この体たらく。スタッフが続々辞任し、購読取り止めも続いているという辺りに、わずかな救いを見出すが。
思えば、ウォーターゲート事件当時、インターネットなんてものはなかった。SNSなんてだれも知らなかった。新聞には、大衆の力強い支持があった。だからこそ、ニクソンの陰謀も暴くことができたのかもしれない。
いまじゃ、ウクライナ疑惑(バイデンのスキャンダルを調べるようゼレンスキーに圧力を掛けた)が明るみに出ても、暴徒の議事堂乱入で「反乱の煽動」を問われても、トランプはかすり傷ひとつ負わないもんね。
民主主義の総本山とされるアメリカは、かつて赤狩り旋風に全土が熱狂したように、実は本質的にはロシアと同じ全体主義体質であるらしい。トランプの返り咲きは、すでに既定事実とも言われる。
せめてオレは、これからはできるだけアマゾンじゃなくヨドバシ・ドット・コムで買うぞ。品揃えは、あんまりよくないけど。