蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

決意

2020-11-13 | TPP
外からの刺激が少なくなると感受性は鈍麻する。それが巣ごもり、というより巣ごもりを誘発する新型コロナの弊害の一つではなかろうか。人を体調不良にし、時に命さえ奪うことだけがコロナの害なのでない。

日本の首相交代もアメリカの大統領交代もトランプの浅ましい悪あがきも、去年までのオレなら野次馬根性でゴチャゴチャ書き立てたところだが、自宅でレコードを聴き映画を観、の毎日ではどうでもよくなって、だからブログの更新もサボりっぱなしだった。

しかし、今朝の記事には胸を打たれましたねえ。脳死状態に陥った少女が臓器を提供することになって、遺族が手記を発表したのだが、それが近来まれに見るほど美しい文章なのだ。

一部を切り取ることなどとても出来ない、無駄のない文章だから、全文を引用させていただく。

『娘は月齢よりも成長が早い子でした。
 背や手足も大きく、お座りやつかまり立ちも早くからできており、親はもちろん、サポートセンターの人やかかりつけ医をおどろかせていました。社交的で声をかけられたら笑顔で対応する子で、常に周囲を明るくしてくれる子でした。
 その娘を失うことになり、私たちは、深い悲しみの中移植を選択しました。
 選択するにあたり、娘の体にメスを入れること、魂のありかは? など、悩むことはたくさんありました。決断した最大の理由は、「次につなぐ」ということです。
 おさなくして命を落とした娘とおさない頃から色々制限されていた子を「つなぐ」ことで、より多くの経験をつめたらいいと思います。
 私たちの決断が正しいのかどうかは分かりません。これから生涯を通じて考え続けていきたいと思います。
 娘は確かにこの世界に生きて、私たちに大きな幸せをくれました。そして、世界のどこかで命をつなぎ、生き続けていってくれることを心から願います。』

娘さんは低酸素脳症で亡くなったという。それなら病死ではなく事故死であろう。わずか5歳の命だった。手記からもご両親の無念が伺われる。

ご両親はおそらく諦めきれない気持ちを無理にも抑えて、悲嘆の中からポジティヴな方向へと舵を切った。その気高い決意が読む者の胸を打つ。

爪のアカを煎じてトランプに呑ませてやりたいね。
コメント
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