天気予報は雨の予報から刻々と更新されて、少し風はあるものの上々の天気。
お昼までには帰って来たいと思って、朝6時40分に出発。半そでジャージだけれどもアームウォーマーを着けてきたので全体的に少し涼しい程度です。近所のグランドでは野球チームの早朝練習が始まろうというところです。
「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」は丈の伸びたイネ科の植物が、もうみんな穂をつけています。それらが風に吹かれて一斉に波打つ様はさながら大海原のようです。シロツメクサ、ムラサキツメクサ(アカツメクサ)、ヒメジョオン、ハルジオンをはじめ、スイバ、タンポポなどが色を添えています。
郡山市にさしかかると、いつも目を奪われる花壇があります。チョット見がイングリッシュガーデンもどきの自然な感じがいいです。
時々手入れをしている姿を拝見いたしますので、丹精を込めて育てておられるようです。しばし感心して見入ってしまいました。本当にいいですね、花は人の心を和ませます。
そしてきょうの「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」はいたるところ、アカシアの白い花が満開でした。
アカシアのそばを通るととてもいい匂いがします。これは「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」の初夏の香り。
それに良く見ると一つ一つの花はとても綺麗です。純白とはちがう少し象牙色の藤の花のようです。
ただアカシアというけれど「ニセアカシア(和名:ハリエンジュ)」という名前が正しいようなのです。じゃあ本物の「アカシア」はというとわたしにはサッパリわかりません(少し花序が小さくて黄色っぽいなんて書いてあるものもありました)。この辺のアカシアは全て「ニセアカシア」のようです。「アカシアの蜂蜜」も実際は「ニセアカシアの蜂蜜」だし、「アカシアの雨がやむとき」も「ニセアカシアの雨がやむとき」が正しいようなのですが、全く混同して定着してしまっているようなのですから、あえて“ニセ”をつけるような野暮なことをする必要もないと思います。
花盛りの堤防の土手ではじめて見る草花(写真上)と出会いました。群生していて花の大きさは1センチに満たない、5~7ミリぐらいでしょうか。インターネットで名前を調べましたら「マツバウンラン(松葉海蘭)ゴマノハグサ科」という北米原産の帰化植物だということががわかりました。こうしてせっかく写真に撮ってきたのですが、残念なことに一番の特徴である“松葉のような葉”が写っている写真が一枚もありませんでした。
「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」はいたるところ花でいっぱいです。下の写真は水郡線の「川東駅」付近の線路です。ここもいつも花がいっぱいで好きなところです。
いよいよ「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」も前半終了に近づいてきました。やはり自転車道と回りの雑木林はニセアカシアが満開です。
そしてこれが本日の乙字ケ滝です。
気候が良くなってきたので釣り人もだいぶ多くなってきたようです。ここ乙字ケ滝にも何人かおりました。写真の中にもいたのですが、カメラに気遣ったのでしょうか道具を置いたまま画面の外へと逃げて下さいました。(さて、道具はいったいどこでしょう)
帰り道、乙字ケ滝から少し出たところでノカンゾウの花の写真を撮っていたとき声をかけてくれた“ロードバイク”がありました。颯爽と走り去った、ビシッと決まった後姿がカッコいいです。そしてさらに4、5キロ行ったところで先ほどのロードさんと出会いました。「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」は阿武隈川平成の大改修以来未舗装の部分があります。ロードさんは地理不案内で未舗装のほうへ行くんだと思ったわたしは、「こっちがいいですよ」と声をかけました。と、振り向いたロードさんは外国の方でした。(でもロードさんは「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」が不案内だと思ったのは私の勝手な思い込みで、彼は何度も走って熟知していたのでした)
そこから「旅は道づれ」よろしく、お住まいのある郡山までご一緒しました。ロードさんはカナダから来られて、中学校で英語を教えていらっしゃるそうで、いわゆるネイティブ・ティーチャーなんて呼ばれる方なのかも知れません。わたしは英語でペラペラ話しているような錯覚に陥りましたが、彼はとても日本語が上手で全部日本語での会話でした、おそらくわたしのほうがずっとたどたどしい日本語だったことは言うに及びません。いろいろお話したなかで、彼がとりわけ驚いたのは、わたしが現在まで55年間に一度も海外旅行をしたことがないということのようでした。そのほか自転車にまつわる色々なお話をしながら走ります。でも楽しい時間はあっという間、郡山の分岐点に到着。彼は今朝5時ごろ泉崎を出発してきたそうで今日は100キロを越えるとのことでした。
「機会があったらまたお会いしましょう」と握手をして彼は郡山市内方面へ。「みちのく自転車道(乙字ケ滝)」国際交流の一幕でした。またぜひお会いしてお話をしたいものです。
本日の走行距離79.60 走行時間3:40 平均速度21.6 最高速度43.6
話は変わりますが、kojiさんは写真が上手ですね。花の写真がとても綺麗です。
カナダ人の彼は「みちのく自転車道」が初めてなんだと勝手に思って道を教えようと声をかけたのですが、実際は「みちのく自転車道」のプロでした。
峠超えも好きで「諏訪峠(須賀川市~猪苗代湖)」を走った話とかもしてくれました。一緒に走っていても「早い?」なんて気遣ってくれる好青年でした。
ところで、わたしは花(植物)が好きなんです。ですからいつもバカチョンデジカメを持って出かけます。“ざっきーさん”も上手に、そしてとてもていねいに写真を掲載してくれていて状況が手に取るようにわかります。
kojiさんのようなことを私も経験してから自分からは声をかけなくなりましたね。
そのアカシア(ニセアカシア)の白い花をてんぷらにして食べると、香りと花ビラの味が楽しめますよ
これは試してみるしかなさそうですね。