(2018.11.27 国道400号線沿いのお宅では庭木に雪囲いがされていた:昭和村)
『福島県の奧の奧、昭和になって初めて発見された村がある。住民は外との交流を一切持たなかったために、誰もその存在には全く気づかなかったという・・・』
こんな冗談を言ったら、疑うこともせずに信じられて「うそだ」と言えずにそのままになってしまいました。結婚する前の“ワイフ君”にだったと思っていたのですが、車の中で話したらそうじゃないと言われました。
11月27日、“ワイフ君”とわたしは、県内でただ一箇所未訪問だった自治体“昭和村”を訪ねてみようとしています。行く手の正面には磐梯山が大きく見えてきました。
昭和村といえば“からむし織”。ぜひとも“カラ虫”の正体をこの目で見てやりたかったのです。きっとミノムシみたいな虫に違いないとずっと思っていたのですが、“からむし”とは植物だということを今はちゃんと知っています。「磐梯河東IC」に向かって走っていると、真っ白に雪を被った飯豊連峰が棚引く雲の上に顔を出していました。
“道の駅ばんだい”に立ち寄ると、慧日寺にこの夏復元が叶った“薬師如来坐像”の写真がありました。
立木観音のご本尊“十一面千手観音”のポスターもありました。拝観者は撮影禁止なのでとても貴重な映像だと思います。モデルのこの子は昔バラエティで活躍していた・・・“ともさかりえ”じゃない、えーと・・・ホラ、今はマルチな才能を生かしてデザイナーか何かをやている・・・そんな人のような気がするのですが。(※大変失礼いたしました。正しくは“御朱印ガール”としてご活躍中の“篠原ともえ”さんでした)
“道の駅ばんだい”のソースカツ丼(来る度に肉と味が進化しているようで、わたしはとても応援しているのです)でお腹を満たし、やってきたのは「高瀬の大木」。この大ケヤキのことは自転車仲間の“ピナ男さん”から大分前に情報を得ていて、ずっと見てみたいという思いを持ちながらズルズルと今日になってしまいました。
新しい道路の建設中で回り道してしまいましたが、これが「高瀬の大木」または「高瀬の大ケヤキ」と呼ばれる大木の東側からの遠景です。
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ここは本来“神指城(こうざしじょう)”「二の丸北東隅」に当たるのだそうです。
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これが国指定天然記念物「高瀬の大木」樹齢500年といわれるケヤキの大樹です。どうです、パソコンの画面に収まりきれないでしょう。
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“ワイフ君”は葉っぱが緑の頃にもう一度来てみたいと申しておりました。
昭和村に向かう途中、また寄り道してしまいました。この写真でどこだか分かった方は相当な神社“オタク”です。
“〇〇神社”あやめ園の東川沿いにある“殺生石稲荷神社”の見事な紅葉。
伊佐須美神社でした。素通りしようかとも思ったのですが立ち寄ってみました。
2008年10月に消失した社殿の建築が始まったのか見に寄ったのですが、まだ始まってはいませんでした。
あやめ園の橋の上から覗くと鯉が口を開けてエサをねだります。あんまり可哀相なので“ワイフ君”にエサを買ってもらいました。
エサを蒔いてあげたら、水面が盛り上がるほど集まってきました。鯉の上を鯉が泳いでいるのです。少し気味悪い程でした。
再び国道401号線で昭和村を目指します。
宮川ダム。
ダム湖を取り巻く山肌は、木々が葉を落としてすっかり冬の様相です。
博士山(1,482m)の南側を通る博士峠は、現在大規模な道路改良工事やトンネル工事が進められていて、ところどころで片側通行となり幾度か停車を余儀なくされました。この区間は雪崩などの危険性から冬期間通行止めになっていますが、この道路改良工事やトンネルが完成すれば昭和村から会津若松市側への連絡が格段によくなることでしょう。
峠を登ってくるにつれて道路脇に雪が現れてきました。スタッドレスタイヤは履いていますが心配は無いんです。
峠の頂上付近までやってきました。
頂上付近で路肩の雪をみると、除雪するほど降ったんだということがはっきり分かりました。凄いところです。
峠の下りは日当たりも良く気持ちがいいです。冬の林もなぜか暖かそうな感じさえします。
いよいよ人生初めての昭和村です。道の駅があるんですね。国道401号線から国道400号線を走ります。
道路沿いの集落を幾つか抜けて“からむし工芸博物館”を目指します。
道路の案内版にもありましたが、“からむし工芸博物館”のある場所は、『道の駅 からむし織の里しょうわ』になっていました。
道の駅には“「からむし織」の体験ができる「織姫交流館」。歴史・文化・人を、楽しく知ることができる「からむし工芸博物館」。郷土食を食べることのできるお食事処「郷土食伝承館 苧麻庵」”などの施設がありました。
これが南側からの全景です。
この建物がお食事処「郷土食伝承館 苧麻(からむし)庵」。
これがメニューです。
“からむし織り”の作品販売や“からむし織”の体験ができる「織姫交流館」。こちらは近ごろお酒も充実してますというお話でした。
それでは、まずはじめに「からむし工芸博物館」へ行ってみましょう。
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『からむしの先駆者 五十嵐久善作・・・』
これだったら、きっと3,4万円ぐらいするんじゃないでしょうか。今回の見学でからむし織りはとても高価なものだということが分かりました。
からむし織りを用いて制作された第五十九代横綱“隆の里”の“横綱”。
からむし織の里“美しき昭和村”にも、静かに夕暮れが迫り来て・・・
夕日が赤く染め上げる山肌を上へ上へと押し上げていくのでした・・・。
★偶然にも、最後に車を駐めて写真を撮った上の場所は・・・
紅葉の名所「綱木渓谷」その場所でした。
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ラジオ福島の「風とロックCARAVAN福島」の公開生放送で。
とてもきれいな青空の下,未踏の道を走りたどり着きました。
織姫交流館にも行きました。ご飯でもと思ったのですが,放送が近付いていたので,急いで公民館へ。
帰りに民家の法面に一面の福寿草。個人の家であれほどの福寿草は初めてでした。
来年の春は,kojiさんもぜひご覧ください。
それにしても,福島を旅するだけでも何年掛かるのか,楽しみで仕方ありません。
加えて“ケンヂさん”のおっしゃるように、季節によっても見所は増えてきますからね。
じっくり時間をかけて楽しむことにいたしましょうね。
いま国道401号線の博士峠は大工事で大変な事になっていましたが、“hondaさん”が通られた11月頃は紅葉見物の方々もいらっしゃって大渋滞だったでしょうね。
博士山は絶滅危惧種のイヌワシが生息する山なのだそうです。
中はこんな風になっているんですね~(^^)v
私が行った時には「道の駅」は無かったような気がするのですが・・・・記憶が定かではありません(^_^;)
南会津方面は昔懐かしい雰囲気があって大好きです(^^)v
道の駅が出来たのは最近らしいです。自然豊かな昭和村の広さにはビックリしました。わが本宮市は猪苗代湖に収まるほどの面積ですが、昭和村には猪苗代湖が二つも入ります。
おっしゃるように国道沿いの集落も、風情にどこか懐かしい感じが漂いますよね。