“お年玉つき”みちのく自転車道

１月１８日、－４℃のとても寒い朝でした。

年末年始ですっかり鈍って重くなった身体を何とかしたくて、それでも少し暖かくなるのをジリジリしながらじっと待ち、午前１１時に今年最初のみちのく自転車道へと出発しました。



高倉運動公園の雪のグランドは、まるで氷の溶けだしたスケートリンクのようになっていました。



いまのところ道路に雪はありませんが、この調子だとみちのく自転車道も日陰にはまだ雪がありそうな気がします。



午前１１時３４分、みちのく自転車道の入り口、雪の残る小和滝公園に到着。今年最初の記念写真を一枚。今年最初のお供は、いつもナイトランでお世話になっている“Ｐ君”（PROGRESSIVE FRD-900）なんです。



みちのく自転車道入り口。



土手や田んぼには、先日の雪がまだまだ残っているようですが、自転車道は全く問題なさそうです。



富久山クリーンセンター手前、小泉の河原の白鳥飛来地にはカモばかり。



白鳥の鳴き声がした阿武隈川の西側の田んぼを見ると、エサをもらうことが叶わない沢山の白鳥が落ち穂拾いの最中でした。



阿武隈川を見ると、真冬に川の中まで入って釣りをしている人たちがいます。まあ、この寒いのに自転車に乗ってる人たちもいるのですから、引き分けですよね。



逢瀬川とビッグアイ。写真を撮っていたわたしを、一人のローディさんがパスしていきました。とてもいい感じで走って行かれたので、ついて行くことにしました。ところが、すこしも距離を縮めることが出来ません。向かい風があって、彼は姿勢を低くして走っていくのが見えるのですが、淡々としたそのペースは少しも衰えないのです。



安原橋の下、消え残っている雪が凍結しているところで、彼は自転車を降りて押していました。それでかろうじて距離を詰めることが出来て、後ろから記念写真を一枚撮らせてもらいました。



ところが、走り出すとまた引き離されて、この場所でとうとう見失ってしまいました。ところで、この青色のセーフティーコーンは、視神経から入ってくる刺激が少なくて、とても好感がもてました。そしてこの先には、思いがけない“お年玉”が待っているのでした。



新春“お年玉”第一弾、それは思いがけない出会いでした。一端軽くあいさつして通り過ぎようとしたのですが、相手の方から声を掛けらたのです。なんと相手の方は、ブログを通してのお知り合い“dietshuさん”だったのです。わたしの方はウインドブレーカーを着て“Ｐ君”に跨っていたのですが、フルマスクでピンときたのだそうです。“dietshuさん”も乙字ケ滝まで行ってこられたとのことで、これから先のコースの状態や、ニューマシンの“ｍａｄｏｎ６．５”に乗った“ルイガノさん”と出会った事などをお聞きすることが出来ました。「きょうは、わたしが“ルイガノさん”ですね」とても笑顔の素敵な好青年でした。それに背が高くてとてもスマートでいらっしゃいました。記念の写真を撮らせていただき、再会を約束してお別れしました。



自転車道が林を抜けるところでは、やはりこんな状態になっていました。みちのく自転車道仕様の“Ｐ君”がお供でよかったと思いました。クリートを外して乗ったままゆっくりと進みました。



“dietshuさん”が“ルイガノさん”とお会いになったという浜尾遊水地入り口はこんな状態でした。先日の雪は須賀川方面が多かったというような話は本当だったようです。



午後１時２０分、浜尾遊水地到着。と、前を走るローディさん、はもしや“ルイガノさん”では！“dietshuさん”からお話をお聞きして、ひょっとしたらｍａｄｏｎに乗った“ルイガノさん”に会えるかもしれないと、僅かな期待を持っていたんです。



新春“お年玉”第二弾、“ルイガノさん”との出会い。浜尾遊水地を“ルイガノさん”とは逆から回って驚かしてやろうと思いました。自転車を道路脇に転がして、“ルイガノさん”が走ってくるのをカメラを構えて待ちました。怪訝そうに進んでくる“ルイガノさん”が愉快でした。



今年最初の“ルイガノさん”さん。そう、名前を変えなくちゃなりません。そういえば星新一のショートショートに“ミドンさん”というのがあったように記憶しています。そこで新しい名前を仮に“マドンさん”と名付けました。（広く名前を募集しますので、これぞという名前がありましたら、是非ぜひお知らせ下さい。）



流れるような、とても綺麗なフレームでした。持たせていただき、その軽さに圧倒されました。
「乗ってみる？」と“ルイガノさん”じゃなかった、“マドンさん”。
「いいえ・・・」と言いながら、しっかり乗らせていただきました。とにかく違和感が無くスムーズな走り出し。（こんな高級マシンには一生乗ることがないだろうな・・・）ダンシングはどうよ、いろいろしちゃいました。フレームも剛性が高いからか、乗り手の動きにしっかり反応してくれるような気がしました。



“マドンさん”はｍａｄｏｎがやって来た１２月に１，０００キロも走られたとのことでした。まさに驚異です。ドリームマシンに乗った“ルイガノさん”は雪のない浜尾遊水地周回コース（一周３．２キロ）を３０周するんだと仰っていました。



随分話し込んでしまった“マドンさん”とお別れして、コース途中の「八流の滝（はちりゅうのたき）」に寄ってみました。今朝は相当冷え込んだので、ミニミニしぶき氷が見れるかなと思ったんです。雪の残る田んぼに自転車を置いて歩いていきます。




結果は写真の如し、朝は冷え込んでも、まだまだ日の中の気温が氷点下なんていう真冬日にならないと、滝が全面的に凍る姿は見れないようです。



「ｍａｄｏｎです！」ハハハ



午後３時、これが新春の乙字ケ滝。中学生たちが、フルマスクのわたしを怪訝そうに見ていました。



きょうの目的、瀧見不動に初詣。みちのく自転車道をはじめ、各地の自転車道を走っている“お仲間さん達”の安全祈願をいたしました。



「ｍａｄｏｎです！」ハハハ・・・



御代田橋ですっかり陽は傾いて、ひたすら帰りを急ぎます。予定外の“お年玉”が二つもあって、大当たりのみちのく自転車道でした。

ｍａｄｏｎの猛毒も浴びてしまって、今後のみちのく自転車道がますます面白くなってきた本日の走行距離８０．６０ 走行時間４：１４ 平均速度１８．９ 最高速度４１．３