(2014.9.28 蓑沢彼岸花群生地:栃木県那須町)
9月28日、きょうは早朝に『秋の市内一斉美化運動』がありました。作業を終え、朝風呂で身を浄めて、おもむろにサイクルウエアを身につけました。そして、<伊王野に行ってきます。何かあったら携帯に連絡してください>というメモ書きを食堂のテーブルに残しました。“ワイフ君”は昨日から旧友たちと温泉一泊で留守なんです。
午前7時34分、自宅から1.5キロの五百川の橋を渡ります。まだ、あたりはぼんやり霧の中。
阿武隈橋のたもと『萱沼の舟場跡』のヒガンバナは満開をすこし越したところ。伊王野にも期待が持てます。なにしろ、ヒガンバナは一度寒さにあわないと開花しないそうで、開花時期は北から南へと移動するのだそうです。
午前7時58分、みちのく自転車道を走っています。霧がしだいに消え、青空が見え始めてきました。
午前8時10分、逢瀬川の郡山市街地定点観測地点に到着。
自転車道の堤防の土手でも、ヒガンバナが一斉に咲いていました。
午前8時27分、郡山市内のみちのく自転車道を通過中。おばあさんが草むしりする畑の傍らにも満開のヒガンバナ。
須賀川市に到着。携帯に着信あり。
「koji君いまどこ?」
「いま、須賀川」
「自転車?」
「そう」
「きょうは天気が良くていいよね」
「きのうもよかったけど、きょうも最高だよ」
・
・
・
「ライトはもってるの?」
「付けてある」
「後ろのは?」
「うしろのも付けてある」
「気をつけなくちゃダメだよ」
「うん・・・」
中学校の仲間の同級生。用事は別のことだったけど、自転車の心配まであれこれしてくれるとはありがたい。キヲツケテイッテキマス・・・。
逆光に透けたコスモスがきれい。
午前9時21分、これがきょうの乙字ケ滝。
前回の伊王野は前輪のパンクに見舞われました。きょうその前輪は、おニューのチューブとタイヤを履いています。
白河まではいつもと少し違うルートを走ってみることにしました。ゴルフ場が見えています。
空は青空、道路脇のマリーゴールドのオレンジラインがきれいです。こんなふうに気持ちよく走っていると、ついつい“自転車は止められない”と本気で思ってしまうのです。
矢吹町の中畑というところでしょうか。新しいですが立派なお寺さんがあります。鐘楼の下をくぐってお寺へ入るようになっています。
手前から本道、会館、庫裏と次第に新しくなっています。
ここで一番見事だったのは、きれいにカットされたとても大きなキンモクセイ。キンモクセイはトイレの(芳香剤の)香りなんていう人がいますが、そんな安っぽくない、高貴でやさしくとてもいい香りです。
その後、ふたたび訳の分からないところを走っています。ナビを持っているのに、ナビに逆らって進んでいたら、バチが当たって迷い込んでしまったんです。
林の中や畑の小径。何度も引き返そうかと思いながらも、やれやれ、ようやく電柱のある道路へ抜け出せそうです。
そうして、ホッとしたのもつかの間。ビンッ!という音とともに後輪がぐしゃっとだらしなくなったような気がしました。カコン、カコン、カコン・・・スポーク切れでした。スポーク切れはこれが3度目。1度目は福島のサイクリングチーム“ENDLESS”のイベント「猪苗代湖1周サイクリング&バーべキュー大会」の帰り道。2度目は「雨のブルベ(BRM808 宇都宮300km)」のとき。
(携帯している“ニップル回し”)
そのときの教訓で、きょうはコレを持っています。
そこに通りかかったおばあさんが二人。
「パンクしたの?」
「いえ、スポークが切れちゃったんです」
「そりゃ困ったな」
「大丈夫なんです。一本切れてもまだ沢山残ってますから。ハハハ」
おばあさん達は立ち去らず。好奇の目に晒されながら、汗すること30分。ゆがんでブレーキに干渉してしまったホイールを何とか接触しないように調整しました。話していると、このおばあさん達も度々伊王野に行くのだそうです。蕎麦を食べたり、日光とうがらしの醤油漬けを買ったり・・・偶然とはいいながら、わたしもこれからそこへ行こうとしているんですよとお話しすると、壊れてしまった自転車で、このまま行くのかと驚いていました。
仕上げに、ブレーキシューを調節レバーで少し開いて、ホイールとの隙間にさらに余裕を持たせました。
とんだタイムロスをしてしまいました。午前11時26分、相変わらずお客様が並んだ“とら食堂”前を通過。
(栃木・福島県境の“境の明神”。こちらは栃木県側の玉津島神社)
午前11時55分、国道294号線県境の境の明神前を通過。
国道294号線を、伊王野に向けひたすら下っていると、ひときわ華やかなコスモスたちに脚を止めました。
ここは遊行柳の少し手前、峯岸なんていうところでしょうか。ヒガンバナが見えます。あの場所、8月にはキツネノカミソリが咲くんです。こりゃ、行ってみるしかなさそうです。
蓑沢は見事ですが、ここもどうして、なかなかなものです。
いやー、ホントに綺麗。きょうはもうこれで十分です。ハハハ
ヒガンバナと遊行柳。ここで時刻は12時28分。
道路脇のお宅のコルチカム(イヌサフラン)。光に透けた柔らかで明るい色がたまりません。
12時44分、ようやく『道の駅東山道伊王野』に到着。
カツラ(桂)の樹はすでに紅葉が始まっています。
『道の駅東山道伊王野』は大盛況。ソフトクリーム売り場にもお客さんが並んでいるんです。きょうはスポーク切れのタイムロスがあったので、ドリンクだけ補充して出発します。背中のポケットには、この混雑を予想して、コンビニのオニギリが2個入っているんです。蓑沢のヒガンバナを眺めながら食べることにしましょう。
午後1時23分、蓑沢彼岸花群生地に到着。満開です。
「どうぞ、すいとんを食べていってください」
並んだテントの中にはテーブルが幾つも設けられて、地区の皆さんが大サービス中でした。
満開のヒガンバナを見ながら、背中のオニギリを出して“花より団子”状態。用意していただいたすいとんに舌鼓を打ちました。
天気はいいし、ヒガンバナは満開だし、お腹はいっぱいになったし、言うこと無しです。
<ああ、ここのヒガンバナを今年も見れたね・・・>
午後3時27分、白河市内を通過中。呉服屋さんの立派な蔵が目に留まりました。
白河市から走って来た国道294号線を逸れて、須賀川市から郡山市にさしかかったところで、きょうのお日様が沈みかけています。午後5時1分、ここから我が家までは27キロ、帰宅は6時10分だとナビは表示しています。ナルゲンボトルのドリンクを一口飲んで、さあ、もう一踏ん張りだ!ペダルに右足のクリートを入れて、車が来ていないか後ろを振り返って確認しました。
本日の走行距離172.91 走行時間7:14 平均速度23.9 最高速度55.6
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おまけに綺麗な彼岸花も一緒。あの赤は一度見たら病み付きですよね。
ツールド東北で100km走りましたが,kojiさんの173kmにはまだまだ。体を鍛えてばんばん自転車に乗って楽しみます。
27日と28日は「風とロック」の日でした。仲間が増えました。
“ケンヂさん”と去年見た、蓑沢に行く途中のお墓にも行ってみたんです。あのときはあんなに沢山の彼岸花だったのですが、どうしたわけか今年は全く無しでした。
伊王野の蕎麦と蓑沢のヒガンバナは、わたしの県境越えのモチベーションになっています。それが無くちゃ、170キロは走れません。ハハハ
“風とロック”命ですね。もっともっと仲間を増やして、“風とロック”盛り上げてください。
おっしゃるように、彼岸花はその色と形からいっても、面白い被写体にはちがいないのですが、いつも撮ってくる写真は当たり前すぎて面白くありません。少し感性を磨かなくてはダメですね。