きょうは休み。昨日の雨は上がり、風は少しありますがまずまずの天気。そこで、普段なら自転車では敬遠してしまう本宮市の東側、アップダウンの三春町を訪ねようと思いました。滝桜で有名なあの町です。
三春町には滝桜のほかにも福聚寺の桜とか常楽院の桜とか、わたしのわからない桜の名木がたくさんあるそうです。きょう天神様(北野神社)で出会った、散歩にきたというご近所の方からお聞きしました。
「せっかく三春に来たのに桜が終わってしまって残念ですね」
と、おっしゃってくださいました。
でも、本当の目的は、とりあえず自転車に乗ること。それから、きょうは三春を通過するたびに見たいと思っていた「三春城跡」に行くことなんです。天神様の境内にある立派な石彫りの牛を撫でてから、今しがた道を聞いた「城山公園」へと向かいます。『自転車では坂が急だから・・・』と、ご心配をいただきましたが、どうしてどうして、案の定かなりキツイ坂道でした。ハハハ
新緑が溢れる公園の道路を進むと駐車場があり、そこからは階段が続いています。
階段をのぼっていくとだんだん城跡らしい雰囲気が漂ってきました。写真を撮っていると、すぐそばに、あああ・・・ヘッヘッヘビが~!! びっくりさせやがって!ええい、写真を撮ってやる!どうだ、参ったか!今年2匹目の見なくてもいいやつとの遭遇でした。
「舞鶴城址」とあります。なんて優雅な名前の城だったんでしょう。とても綺麗にツツジが咲いていました。
「二之丸跡」にはふくしま緑の百景「旧城跡の緑」と書かれた石の碑がありました。看板に偽りなし。本当に緑がきれいな公園です。ここ二ノ丸跡は広場になっていて、片隅にはテレビの送信施設があります。緑色(NHKとKFB)とオレンジ(FCTとFTV)のアンテナが立っていました。
(アンテナの形が面白いので写真に撮りました)
(城山公園からの見える三春の町並)
溢れる緑の山肌に、金粉を散らしたようなヤマブキと、赤いツツジの城山公園を後にして、そろそろ帰りの時間です。
大通りに出ようとしてふと見ると、綺麗に整備された石畳の路地が見えました。(タイトルの写真もこの路地です)
その路地を進んでいくと、どのお宅にも蔵が有ります。三春町は蔵の街でもあるんですね。
由緒がありそうなナマコ壁がみえたので行ってみました。
「三春町文化伝承館」と書かれたその建物は明治時代の三春の商人「吉田誠次郎」の住宅と蔵とのことです。さっそく見学していくことにしました。
門をくぐると、外からも見えた蔵が右手にドンとありました。住宅に入って、係りの方からパンフレットを戴き、中を見せていただきました。その当時、贅をつくした立派な建物だったのがわかります。連休後の平日ですから、見学者はわたし一人でした。最近こういうパターンが続いています。二階から見える庭がいい感じです。しばし、畳に腰をおろしてパンフレットを読みました。なんだか明治時代にタイムスリップしたような感じがします。誰もいないので自分の部屋のようにゆっくりしてしまいました。
次に見学したのが離れの蔵座敷。母屋からは一段高くなったところに立ててあるその蔵座敷は「紫雲閣」と書かれておりました。ナマコ壁がやはりいいですね。二階には、柱に彩色が施された竜の彫りものがあり、中国の香りのする絢爛豪華な雰囲気が漂っていました。
最後にとてもいいものを見学出来て有意義な一日でした。皆様方も是非機会が有りましたら訪れて見て欲しいと思います。まだまだ見るべきところを残したまま帰途に着きました。桜が散っても決して色あせることの無い、素晴らしい三春町。機会をつくってまたお邪魔しようと思いました。
本日の走行距離35.17 走行時間1.59 平均速度17.7 最高速度44.1
そのため、滝桜などの名跡が残ることになってわたしたちが今でも見ることができるようになったのかもしれません
なんていったら、三春の人達が気を悪くしますよね。
チョッと脇道へ入っていくと新しい発見があります。やはり移動には自転車が最高です。また行ってきます。