休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

葉裏に潜みしは誰ぞ!

2009年07月12日 | Weblog

そのむかし西村寿行の作品に『闇に潜みしは誰ぞ』なんていうのがありました。題はそのパクリですが、先日の梅雨の合間、庭のヤブデマリの葉っぱに何やら不思議なものがチラッと見えたのです。

“綿ゴミ”のような白いフワフワ。何かと思って近づいてよく見ると・・・
「なんだ、おまえは毛虫か!?」
毛虫といえば、葉っぱをむさぼっている姿は確かにそう。でも身体から生えているのはどう見てもおまえ自身の“毛”じゃなさそう。どうしたって白い綿ゴミをくっつけたようにしか見えないんです。よくテレビなどで紹介されることがある、海藻なんかを身体中にくっつけてカモフラージュしたりするカニがいますがちょうどそんな感じ。でもおまえの場合は逆に目立っちゃってる。



アップで撮ってやろうとカメラを近づけると、すぐに気づいて葉っぱの裏側へ身を潜めてしまうんです。そこで裏をかいて葉っぱの裏側に潜んだところをそっと撮りました。でも結局“綿ゴミ”と言うよりは、何やら植物の根っこ見たいにも見えますよね。でもわたしは初めて見る虫です。



この一枚が何とか正体らしい姿が写っている写真です。さかんに葉っぱを食べていますが、大きくなったらやっぱり蛾にでもなるんでしょうね。つぶらな目と透き通ったような足が見えます。そして真っ白な“綿ゴミ”は、たしかにコイツの背中から出ているようなんです。後でくっつけたのでしょうか、それともこれは本当に生えている毛虫の“毛”なんでしょうか。自然は決して無駄なことはしないんだと考えれば、さてこれはいったい何のため・・・。そしてお前はだあれ?

ネットで「白い毛虫」で検索をかけましたら、わたしの見た毛虫の腹脚の数が7対でしたので『ミツクリハバチ』か『ババシロアシマルハバチ』というハバチ類の幼虫だというところまではわかりました。似たものには『アゲハモドキ』なんていう蛾の幼虫(こちらは腹脚5対以下)がもいるようです。そして白いフサフサは“ロウ”の毛なんだそうです。やっぱり本物の毛ではなかったんですね。

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18 コメント

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よくもまあ、、、! (mattoshi)
2009-07-12 20:58:33
kojiさん、よくもまあ! こういうところに着眼されますね^~^ 流石です。 偶然にも昨晩、スカパーのアニマルプラネットというチャンネルで、この虫の親戚筋だと思われる虫を放映していました!! アフリカでのロケだと思いましたが、僕が観たその虫は、親子で、植物にくっついていて、葉っぱを食べてました。親は緑色の蛾で、子どもたちは真っ白い毛のようなものをみっちりとくっつけて密集していました。虫の名前などは、寝ぼけ眼で観ていましたのでわかりませ~ん。その白い毛の効果と言うのは、鳥などから食べられないようにまずく見えるようにしているんだそうです。視覚効果で身を守っているんですね。たぶんこの虫もその類じゃないかと思います。
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“mattoshiさん” (koji)
2009-07-12 21:23:06
ナルホドです!偶然とはあったものですね。
わたしはてっきりカモフラージュなんだと思っていましたから、これじゃ迷彩どころじゃないんじゃないなんて思いました。ところが、逆に目立って「おれはマズイぞ」って見せかけているんですね。納得です“mattoshiさん”、ちょうどいいタイミングで番組をご覧になっていたのですね。ありがとうございました、これでゆっくりと寝れそうです。
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初めて (玉井人ひろた)
2009-07-12 21:29:00
見たことないですね。居るんですねこの辺にも。
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へ~! (へばな)
2009-07-12 21:36:26
こんな不思議な幼虫がいるんですか~!
 なんとも「自然」の偉大さには「敬服」しちゃいますね~
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“玉井人ひろたさん” (koji)
2009-07-12 22:20:57
わたしも初めて見ましたのでビックリしました。でもこの“ロウ”成分で出来た“毛”をどうやってくっつけるのかが未解決のままなのです。またネットのお世話になるしかなさそうです。でも“ハバチ”で検索しましたら、その幼虫(毛虫)の種類も半端じゃありません。わたしが今まで毛虫を見るとみんな蛾の幼虫だと思っていましたが、半分ぐらいはハバチという蜂の仲間の幼虫だったのかもしれません。
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“へばなさん” (koji)
2009-07-12 22:34:17
本当に不思議だと思いました。どうしてこんなことまでするのか。偽物の毛を付けて身を守るという発想がすごいですよね。今にして思えば、記念にこの“ロウ”で出来た毛を少々いただいておくのだったと後悔しています。「何をするの?」って聞かれれば、ちょっと困りますが、この“ロウ”を滑りの悪くなった敷居に塗ると滑りが良くなるんじゃないかと・・・。それは昔、山から“ロウムシ”(なんてオフクロは言っていた)なんていう虫の巣?を取ってきて、その蝋成分で出来た白い巣の粉々を敷居に塗ったりしたからです。これが驚くほど滑りが良くなるんです。
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かわいい (HIDE)
2009-07-13 20:31:37
へ~
なるほど、KOJIさんは、物知り博士ですね。
いろんな虫があるんですね。
また、色々教えてください。
今日は、ツールドフランスも休息日です。
やっと、私もTV見すぎでしたので、今日は、目を休すませますね。

ENDLESS HIDE
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“HIDEさん” (koji)
2009-07-13 22:35:59
うーん、“HIDEさん”のいうように、見方によっては“かわいい”かもしれないですね。たしかに愛嬌のある顔をしているかも。
3週間に休日2日という過酷なツール・ド・フランスですから、見る方にとっても過酷です。“HIDEさん”ゆっくり休んでくださいね。
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へえ!! (ちゃりけん)
2009-07-14 14:49:01
初めて観ました。へんてこりんな虫ですね。
ハバチの幼虫ってこんななんだあ。
面白いですね。
こどもが小さかったら、夏休みの研究の題材にしたいくらいですね。
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“ちゃりけんさん” (koji)
2009-07-14 19:14:15
ハバチの仲間は相当多いらしくて、このようにカモフラするのはその一部らしいです。「夏休みの研究の題材」はいいですね。このロウの成分で出来たフサフサをどうやって身体中にくっつけるのか見てみたいところです。
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