そのむかし西村寿行の作品に『闇に潜みしは誰ぞ』なんていうのがありました。題はそのパクリですが、先日の梅雨の合間、庭のヤブデマリの葉っぱに何やら不思議なものがチラッと見えたのです。
“綿ゴミ”のような白いフワフワ。何かと思って近づいてよく見ると・・・
「なんだ、おまえは毛虫か!?」
毛虫といえば、葉っぱをむさぼっている姿は確かにそう。でも身体から生えているのはどう見てもおまえ自身の“毛”じゃなさそう。どうしたって白い綿ゴミをくっつけたようにしか見えないんです。よくテレビなどで紹介されることがある、海藻なんかを身体中にくっつけてカモフラージュしたりするカニがいますがちょうどそんな感じ。でもおまえの場合は逆に目立っちゃってる。
アップで撮ってやろうとカメラを近づけると、すぐに気づいて葉っぱの裏側へ身を潜めてしまうんです。そこで裏をかいて葉っぱの裏側に潜んだところをそっと撮りました。でも結局“綿ゴミ”と言うよりは、何やら植物の根っこ見たいにも見えますよね。でもわたしは初めて見る虫です。
この一枚が何とか正体らしい姿が写っている写真です。さかんに葉っぱを食べていますが、大きくなったらやっぱり蛾にでもなるんでしょうね。つぶらな目と透き通ったような足が見えます。そして真っ白な“綿ゴミ”は、たしかにコイツの背中から出ているようなんです。後でくっつけたのでしょうか、それともこれは本当に生えている毛虫の“毛”なんでしょうか。自然は決して無駄なことはしないんだと考えれば、さてこれはいったい何のため・・・。そしてお前はだあれ?
ネットで「白い毛虫」で検索をかけましたら、わたしの見た毛虫の腹脚の数が7対でしたので『ミツクリハバチ』か『ババシロアシマルハバチ』というハバチ類の幼虫だというところまではわかりました。似たものには『アゲハモドキ』なんていう蛾の幼虫(こちらは腹脚5対以下)がもいるようです。そして白いフサフサは“ロウ”の毛なんだそうです。やっぱり本物の毛ではなかったんですね。
わたしはてっきりカモフラージュなんだと思っていましたから、これじゃ迷彩どころじゃないんじゃないなんて思いました。ところが、逆に目立って「おれはマズイぞ」って見せかけているんですね。納得です“mattoshiさん”、ちょうどいいタイミングで番組をご覧になっていたのですね。ありがとうございました、これでゆっくりと寝れそうです。
なんとも「自然」の偉大さには「敬服」しちゃいますね~。
なるほど、KOJIさんは、物知り博士ですね。
いろんな虫があるんですね。
また、色々教えてください。
今日は、ツールドフランスも休息日です。
やっと、私もTV見すぎでしたので、今日は、目を休すませますね。
ENDLESS HIDE
3週間に休日2日という過酷なツール・ド・フランスですから、見る方にとっても過酷です。“HIDEさん”ゆっくり休んでくださいね。
ハバチの幼虫ってこんななんだあ。
面白いですね。
こどもが小さかったら、夏休みの研究の題材にしたいくらいですね。