(“ワイフ君”の歩き方を見ていて大事なことに気がついた【写真はイメージです】)
10月31日に郡山市のリハビリテーション病院を退院してから今日で20日が過ぎました。日々、歩行練習のための農道散歩や、筋力アップのための“自転車乗り”など自分なりのトレーニングを続けていますが、まだまだしっくり歩けていないのが現状です。
昨日(11/18)のことです。“ワイフ君”と向山製作所に買い物に行ったとき、わたしは別行動をしていて“ワイフ君”の歩きをちょうど真横からみる位置を歩いていました。その時、“ワイフ君”の歩き方を見ていてとても大事なことに気がついたのです。
(“ワイフ君”はこんな風にして歩いているのか・・・【写真はイメージです】)
歩くとき後ろになった方の足は、体より随分と後方になるまで残っているんだな・・・ということでした。わたしはこれまで、歩くときに自分の麻痺した右脚を一生懸命前に出すことしか考えていませんでしたから、とても意外な感じを受けました。ただ、その時はそれだけで終わってしまい、それ以上深く考えることはありませんでした。
今朝ふと、きのう意外に感じた“ワイフ君”の歩き方を真似してみようかなと思ったんです。家の中で麻痺した右脚を出来るだけ体の後ろまで残しておいて・・・と。
「あれっ、いいじゃん!」
今まで、ぴょこたんぴょこたんとまで極端ではないけれど、少しびっこを引くような歩き方だったのが、結構自然な感じで歩けているような気分なんです。
「かあさん、ちょっとオレの歩き方見てくれる?」
“ワイフ君”の前で、出来るだけ右脚を後ろになるまで残しながら歩いて見せました。
「なんとなく自然な歩きに見えない?」
「うん、いい感じ」
気分を良くしていつもの散歩コース、農道一周(1.16キロ)へ出てみようと思いました。途中で出会ったご近所さんに調子はどうかと尋ねられました。そこで、『たった今歩き方を変えてみたので見てみてください』といって少し歩いて見せました。とても良く歩けていると、そしてついこないだ高い脚立に上ってミモザのてっぺんの枝を単管パイプの支柱に括り付けているところを、とても心配して見ていたということも話してくれました。
「何でもリハビリだと思ってやることにしているんです。気をつけて決して無理はしないようにしていますから・・・」
ご近所さんからよく頑張っていると温かい応援を受けながら、舗装道路から砂利道の農道コースへ歩き出しました。
歩き方を変えたきょうは、この荒れた道だって確実に歩きやすいのです。できる限り後ろに残した右脚が、体重が左足に移ったと同時にとても自然に無理なく前に繰り出してくれるんです。まだまだ頼りない右脚ですが、それでも左右に同じぐらいの時間乗っていられることが気持ち良くて仕方がないのです。
コースの最後に残っている前方の急な坂道。きょうは出来るだけびっこを引かないように気をつけて上りました。せっかく調子が出たところで、きょうはコースをさらにもう1周してみました。
家に戻ってから、youtubeの動画で歩行についてあらためて確認してみました。
『なるほど、こういうことなんだな。歩くメカニズムっていうのは』
ここに来てようやく二足歩行に開眼した気がした、とても気持ちのいい朝でした。(夢なら醒めないでくれ~)
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良かったですね! 3841
kojiさん,素晴らしい!
ですが、わたしとしては歩行としての一連の流れの中に、的確に練習したその部分をはめ込むタイミングの難しさをいつも強く感じていました。
それは、おそらくリハビリ士さん側も、患者さん側も一番難しいところなのだと思っています。
リハビリはいつもリハビリ士さんと患者のマンツーマンでしたから、歩行の姿勢やタイミングなどを端から見て評価してくださる方がいないのです。
退院してすべて自分で考えながらリハビリしていくのは大変な事ですが、気がついたことは、たとえば間違っていることだろうといつでも自由に試すことが出来るという既成概念にとらわれない利点もあります。今回のことがまさにそれに近いことだと自分では思っています。
“のりさん”、“ケンヂさん”いつもご心配と応援をいただき本当にありがとうございます。
もちろん私も、今まで気にしたことはありませんでした。
「カイゼン」はこれで終わりということはありません。
生活の質の向上のため、歩き方も含めてどんどん「カイゼン」していきましょう。
登山とまではいかなくても、トレッキングができるようになるといいですね。
じゃあ、障害の持った脚でどのように正常な歩行に近づけていくのかというのが最大の課題でした。
リハビリ士さんの思惑を、患者のこちら側がどこまで理解して具体的な歩行に取り入れられるのか、今にして思えばそこが双方共に不足していたようにも感じます。
退院してリハビリ士さんの手を離れた今だからこそ、自分自身で思うように試行錯誤出来る反面、より一層の正しい理論武装(勉強)が必要だと強く感じています。
“ボギーさん”のおっしゃるようにトレッキングなどが出来るようになるまでには、次は歩行速度と航続距離の問題ですね。
頑張ります。
素晴らしいです。
実際に真似してみて、スムーズに歩けた。
理論的にも検証する姿勢に、拍手です。
ぼくも一時、歩くスピードが遅くなったことがあるので、こうした工夫は大事だなと思いました。
このときは、なぜか“ワイフ君”の歩く姿がとても気になったのです。考えてみれば「立脚後期に股関節が十分に伸展することが歩行推進力を得るためにはにはとても大切」という歩行理論通りの歩きを“ワイフ君”はちゃんとしていたわけです。
それを今回自分の歩きに具体的に結びつけることが出来たのです。4ヶ月のリハビリを続けてきたことは決して無駄では無かったけれど、歩行の基本はこんなところにあったのですね。
今回のことで、歩行スピードも上がり、周回コースをいつもより早く回って来れたと感じました。
遠回りをしましたが、こうして自分で納得しながら進めることがとても大事だと思っています。ありがとうございます。
以前、わたしは毎日歩いていたことがあります
わたしも、徒歩と自転車で何度か通ったことがあります。お城山からスタートして終点は二本松文化センターだったですよね。
二本松の街並みを眺めたり・・・たしかにいいところですね。
それが今回初めて書き込みさせていただいたのは、今回の歩行について私も目から鱗だったからです。実は私、5年前に脛椎を痛め一時は首から下は動かないかもしれないと医者から言われました。救急車で医大に運ばれその後リハビリのため転院し、5ヶ月入院しました。リハビリ初日に目標ときかれ、退院翌日に山が登れるようにと自転車に乗れるようにしてくださいと言い、呆れられました。
おかげさまで今は、入院中1日7時間のリハビリの結果、社会復帰し山にも登り自転車にも乗っております。
しかし、どうしても後遺症は残り、歩行時左足を引きずるように歩いております。足に20kgの重りをつけて歩いているような感じです。足が重く早く動かないため、すぐに左足を前に出そうと歩いておりました。それが今回の歩行のことをみて、何かピンときて私も後ろを意識して歩いてみました。
するといつもよりスムーズに歩けるではありませんか。
今後しばらくこの歩き方をしてみようと思います。今までいつも歩行時歩き方を考えながらあるいて、無意識に歩くことはありませんでした。
ほんとうに目からうろこ。ありがとうございました。
また報告したいと思います。
今回の頑張り読みながら応援しておりました。焦らずのリハビリ頑張ってください。