家の中にいて、ドアや窓を全部締め切ってしまうと窒息してしまいそうだという“ワイフ君”。真冬でも窓を開け放ったりすることがあります。わたしには少々理解に苦しむところもあったりしますが、長い付き合いとも成ればそこはそれ・・・。
時々はこうして人里から離れたタニウツギの咲く山奥に入り込んで・・・
“ワイフ君”を野に放ってやったりもします。
野に放たれた途端、“ワイフ君”は活き活きとしてフキやワラビを採り始めたりします。活き活きとした“ワイフ君”を見るのは、わたしだって気持ちがいいです。
その間、ヘビと熊が大嫌いなわたしは、山道から外れないようにして草花や樹木、出くわしたキノコや虫など様々な動植物を眺めたりして遊んでいます。
そこには綺麗な沢があったりもします。
沢にはコバイケイソウ(バイケイソウ?)のこんな群生があることもあります。
でも、沢の水が綺麗だからといってそのまま飲んだりは絶対にしません。キツネや猿やイノシシ、それから熊やヘビの排泄物のところを流れてきた水が混じっている可能性があるからです。時々、ポリタンクなどに沢の水を汲んでいる人を見かけたりしますがゾッとします。
ゾッとする話しは忘れて・・・美しいシダの群生。
花穂を立ち上げ始めたヤグルマソウの群生。わたしはこの矢車草が大好きで庭に植えています。1株が800円でした。ここにはいったい何円分のヤグルマソウがあるのでしょう。
一帯のフキの葉が穴だらけ。何かが集団で食べているようです。
2センチにも満たないほどの小さなバッタの大集団でした。あんまり気持ちのイイモノではありませんが、自然界ですからこんなこともあります。
レンゲツツジが綺麗に咲いています。
こちらはカンボクの花。
綺麗に咲いているタニウツギ。マッチ棒の頭のような蕾とコロンと突き出した可愛い雌しべがいいのです。
あるときは、こんなところに出くわしたりもします。
バスさえもこのまま自然に還ろうとしているかのようです。
何の木かは分かりませんが、洗濯板のようにキチッとした葉脈が綺麗です。
ミツバアケビの集団発生。果肉を食べた動物がここでウンチをしたのかもしれませんね。クマかなあ・・・。
廃屋の近くで咲いていたのは帰化植物のコンフリー。こうして野生化するんですね。
咲き終わったユキザサだと思います。実際のユキザサは初めて見ました。
ポピュラーなマムシグサ。
「これはなんだろう?」
こんな感じで綺麗に咲いているのです。
これに似たような木を雄国沼で見かけたことがありました。たしか、タンナサワフタギといってシロシタホタルガの幼虫の食草だったと思います。などと言って、いかにも物知りそうですが、これはシロシタホタルガのド派手な幼虫を見かけたときに散々調べて分かったことなのです。似たような木にサワフタギがありますが、こちらには綺麗な青色の実がなるようです。
(後日確認に行きましたところ、時期すでに遅く実はすでに落ちていました。口惜しくてトコトン探しましたところ、青い実が一つだけ付いている枝がありました。この木はサワフタギだったようです)
“ワイフ君”は野に放たれてワラビやフキやウルイを採るのが大好き。わたしは、そんな“ワイフ君”がクマに襲われたりしないように気を配りながら、あたりの景色や草木を眺めるのが好き。でもね、現実にクマが現れたら、とりあえず“ワイフ君”はそのままにして一目散に逃げるんだと思いますよ、きっと・・・。だって二人ともやられちゃったら助けも呼べなくなっちゃいますからね。
熊と出くわした婆さんの昔話を思い出しました。
昔々、あるところに婆さんと爺さんが住んでいました。
ある日婆さんが山へ山菜採りにに出かけると、
大きな熊に出くわしてしまいました。
逃げ場がなくなり絶体絶命の婆さん「これでも喰らえ~!」
と着物の裾を上げてご開帳~!
目の前に古黒アワビを見せ付けられた熊さん、
そのあまりの醜さにギャーと絶叫、一目散に逃げ去った
そうです。
その時に熊さんが詠んだ一首。
あの古貝熊でも食べたら死んじまう
連れの爺さん良くぞ達者で
えっ?
こんな下品な話はお呼びじゃない?
これまた失礼いたしました~。
熊が出てきたら、もう大人なんだから自分のことは自分でしないといけませんよね。
せめて、“ワイフ君”を外巻きから援護する意味で、スマホでamazonmusicをかけてやろうとしたら圏外でした。
どっちみち万が一の時はダメだと言うことですから、山菜採りだって命をかけてやらなきゃっていうことですかね。
そう考えると、道の駅辺りで1束300円ぐらいのワラビを買ってきた方が安全だしいいのかもしれませんね。
ただ、うちの“ワイフ君”は山菜採りに命をかけていますから・・・。
下の方に出てくるシベの長い白い花の木、キレイですね
私は実家近くの山で似たような花の木を見たことがあります。名前を聞いたら ハイノキ科のクロバイでした。クロバイの分布は西日本なので、kojiさんのおっしゃってるサワフタギの仲間に同感です(^-^)(...って生徒の私が認証したってしょうがないのですが😂😭
サワフタギとタンナサワフタギ、これも分布が別れていて、前者は全国、後者は関東地方以西の西日本ということです。
ゆえに、写真の木は分布から言えばサワフタギが濃厚です。サワフタギの実は綺麗な瑠璃色だそうですから、秋になって実を確認すれば決定的となります。
“アブリルさん”ありがとうございました。