(2017.11.7 日光金谷ホテル:栃木県日光市上橋石町)
11月7日、東照宮を見たあと再びバスに乗り、向かうは昼食会場の日光金谷ホテル。バスのフロントガラス越しに高台に建つそのホテルが見えています。
途中には神橋と呼ばれる赤い太鼓橋があります。わたしは知りませんでしたが、日光のシンボル的存在らしいです。
この信号を右折すると金谷ホテルへの急な上り坂になります。
右折待ちしているバスの車窓からは一際鮮やかな紅葉が見えています。
おなかの空いた御一行さまを乗せ、曲がりくねった急な坂を無事登り切ったバスはいよいよホテルへご到着。
明治6年自宅を改装して「金谷カッテージ・イン」を創業、明治26年に「日光金谷ホテル」として鮮やかな紅葉に包まれたこの地にオープンしたといういかにも由緒ありげな風貌のホテルでした。
階段を上り、わたしたちは花鳥風月の描かれた格天井の小食堂へと案内されました。ここでランチをいただき、ホテル内を少しだけ見学です。
明治11年にはイザベラ・バード(日光から会津を通り、新潟・山形・秋田・青森・北海道を旅して日本奥地紀行「Unbeaten Tracks in Japan」を執筆した大英帝国の女性旅行家・探検家)が「金谷カテッジイン」を訪れたそうです。そして、現在の場所でオープンしてからはアインシュタインやヘレン・ケラーなども。
次はモミジの綺麗だったお庭のほうも見てみましょう。
たしかに歴史を感じさせる落ち着いた建物です。近代的なホテルにすっかり慣れてしまった俗なワタクシには少々もったいないですが、外国の著名な方々がおいでになるのが分かるような気がします。
有名な金谷ホテルのパンを買ったり庭の散策を終えた一行は、バスに乗って次の目的地へ。
次にやって来たのは「日光田母沢御用邸記念公園」。
ここは明治32年(1899)に大正天皇(当時 皇太子)のご静養地として造営されたのだそうです。
ではまず、御用邸内から見学することといたしましょう。
クマザサの植え込みがある広い中庭をグルリと取り囲むように建物が続いています。
この部屋が「御玉突所」。
紅葉したお庭がタマリマセン。
「謁見所(えっけんじょ)」
じつに複雑な形で建物がつながっているのです。
多少ゆがんで見えるガラスが歴史を感じさせます。
しっとりと落ち着いた室内にあって、ひときは豪華な板戸に描かれた絵。
こういうのが本当の贅というのかも・・・どれも見事です。
格子のから見える見事にねじれた大木はシダレザクラ。
どうです、すばらしいでしょう。
外も眺めてみます。
建物の一部はご覧のような三階建て。説明にはこうあります『日光出身で明治時代の銀行家・小林年保の別邸に、当時、赤坂離宮などに使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部(現在の三階建て部分)を移築し、その他の建物は新築される形で明治32年(1899)に造営された・・・』と。
これが先ほど室内から見えたシダレザクラです。
ここですっかりタイムアップ。見渡せどツアー仲間の姿は無し、すでにみなさんバスに戻られたのでしょう。
「さあ帰るぞ“ワイフ君”、バスまで急ぎ足だっ!」
最新の画像[もっと見る]
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- きょうの安達太良(峰の雪と残月と・・・) 1日前
- 初雪 !? 3日前
- 初雪 !? 3日前
- きょうの安達太良(大名倉山も白くなりました・・・) 4日前
古い建物の窓ガラスを通して見た僅かに歪んだ景色。たしか,酒田の本間記念館だかでも覚えがあります。その中で数ヶ所だけ景色がクリアに見えるのは,割れて取り換えたガラスなんですよね。でも,このクラスの建物だと,昔ながらの製法で歪んだ景色を維持するんでしょうかね?日光,面白いですね!
神橋は今回初めて知りました。ブルベは観光地といえどもひたすら通過するだけですからね。観光する余裕があればいいですけど、少々もったいないですね。
御用邸の窓ガラス、“ワイフ君”が耳にした説明ですと、この頃は輸入品だったらしいです。旧家の歪んだ窓ガラスはそういう貴重な品物を使うことが出来た、相当なお金持ちということなんですね。
文化財に指定された建物の窓ガラスなど、本当にどうするんでしょうね。むかしのものは現代のもののように強度も無かったでしょうからね。
日光にこんな見所があったとは知りませんでした。団体旅行でも無ければ金谷ホテルで食事することも無かったでしょうし、そういう面においてはツアー旅行というのは役に立ちますね。
私たち地元の者がツーリングに行っても、一か所見るぐらいで「じゃ~行く?」ってことになっちゃいます(^_^;)
スアー会社はしっかりとツボを押さえていて、とても無駄なく観光してくれるのです。でも、もうちょっと見たい・・・というところを許してはくれないんです。
それでも、自分で出かけたらきっと金谷ホテルでランチはしなかったでしょうね。そういうところがツアーならではのいいところかも知れません。