昨日は父の日でした。すっかり忘れていました。
父は末っ子の私をとても可愛がってくれました。
一番楽しい想い出は銭湯に行くときです。
母のように足の裏をゴシゴシ洗ったりせず、
身体全体に石けんを泡立ててくるくる手でなぞるだけ
父はシャボンと言っていました。
キューピーさんだよ。
お湯をざっとかけて終わり・・・
そして父が自分の身体を洗っている間、
石鹸箱の蓋に手ぬぐいをかぶせ石鹸を塗って
蓋の端に息を吹き込む。ぶくぶく泡が出て、
銭湯で一緒になった友達と、競争する。
たまに綺麗な入れ墨の小父さんの身体を観察、
鯉、龍、菩薩、かっこいいな~と見とれる。
楽しい銭湯でした。
帰りに駄菓子屋で、父はラムネ、私はガラスの管に
寒天が入っているのをす~と飲み込む。
美味しくて大好きでした。
良い気分で帰ると、早速母が何処を洗ったのッ髪の毛が
さらさらしてない。駄菓子や~まさか寒天
不衛生と母の一喝
父にガミガミ、もう食べちゃったよね、~
私はただ父と行くのが好きでした。
口うるさい母、優しくて働き者の父、
我が国が戦争に負ける前の話でした。