200424_新聞紙上のコロナの記事
今、新聞は最初のページから最後のページまで、コロナウイルスの記事ばかりだ。
そのひとつひとつの記事は、きのうと同じものが書いてあったり、同じ問題を毎日繰り返したり、専門用語だらけで普通のおじさんおばさんには理解できないような話がながながと書いてあったりして、全部で28ページある新聞を読み終わっても、その印象は「たいへんだなあ、これからどうなるのだろうか、心配だ」との心配事を残すのみだ。
そういう新聞の記事を、5年もしくは10年後に思い出せるように、要約して残しておくのも無駄なことではないだろう。
2020年4月24日 産経新聞よりまとめる
1.東京都知事の小池さんは、東京に住む人を対象にこう呼びかけた。
この危険な時期を「いのちを守る STAY HOME 週間」と呼びましょう、と。
新しい「文句」を作り出し、それで人の心を支配しようとするのは、日本人(外国人も同じだが)が昔からとっている方法だ。
普通に言えば、「あぶないから家にいましょう」といえばすむ。
2.全国知事会の会長が、国が管理する道路(つまり国道)を規制(つまり閉鎖)してほしいと、国に要請した。
わかりやすく言えば、食料とか鋼材とかセメントとか、絶対に運ばなければならない物は別だが、帰省とか、観光とか、出張といった、しなければしないですむ用事に国道を使わせないようにしてほしい、ということだ。
3.政府は「景気は悪化している」といった。
これを、原稿用紙2枚分ぐらいの文章で説明しているが、長すぎる。
ポイントを絞れば10行で書ける。
政府は、今の景気について、
「急速に悪化、
極めて厳しい、
リーマンショック以来、
足元で大幅に下押しされている、
急速な情勢悪化、
急速に減少、
先行きが不透明、
幅広い項目で判断を引き下げ、
景気はピークを過ぎた・・・」
といった後で、
「正式には研究会による事後的な検証を踏まえて判定する」
と言っている。??
4.政府の「緊急宣言」から2週間が経過した。
現在、一日当たりの国内感染者数は400人で推移、累計の感染者数は1万2000人。
スーパーや公園でも感染の危険がある。
スーパーの買い物は(家族数人ではなく)一人で行くべきだ、とのこと。
5.政府は、感染した人を収容するため、ホテルの空き室をつかうべきだ。
6.米国軍幹部は、北朝鮮の金正恩委員長が重体だとの情報は、否定または肯定する材料がない、と語る。
このコロナの暗雲が立ち込めている中で、金正恩委員長の重体説が出てきたとは?
7.コロナ感染検査を受けた人の陽性率(陽性の人/検査を受けた人)が高い状態が続いている。
この陽性「率」が高いという理由は、検査される対象者を「疑いのある人(つまり何らかの症状がある人か、感染が発生した場所にいた人)」に
限っているからだ。
無作為に検査対象者を選ばなければ、陽性率が上がっているのか下がっているのかは、分からない。
8.ロンドン発のニュース。
イギリスでは、コロナウイルスの免疫の有無を調べ、コロナウイルスに対する免疫があれば「免疫証明書」を発行することを検討している、という。
9.飲食店は、店を開けななくとも(つまり収入が無くなっても)、店舗を貸している大家(店舗のオーナー)には月ごとの賃料を支払わなければならない。
そうしないと、銀行から金を借りてビルを建てた「大家」の方は、銀行に借金の返済が出来なくなってしまう。
この、飲食店の賃料を、政府がめんどうを見るかどうかについて、話し合っているという。
10.WHO(世界保健機構)は、「新型コロナウイスの流行の段階は、まだ初期の段階である」といった。
11.中国の北京では、オフィス・マンション・コンビニ・居酒屋・コーヒー店・公園・墓地・・・などの入り口に「体温測定機」を置き「係員」が、入場者すべての体温を計っている、という。
12.中国海軍航空母艦「遼寧」は、台湾・フィリピンの間にあるバシー海峡を通過した。
こんなときに。
13.マスクの値段
〔新聞紙上のコマーシャル〕マスク30枚、3600円+配達料500円+代金引換手数料300円、合計4400円。一枚当たり150円。
シャープが販売しているマスクの値段:50枚入り、3278円、送料660円、一枚当たり80円。
14.大手企業でも、これからの資金不足に備え、銀行から(将来の)借入の事前了解を取り始めた。
給料とか水道光熱費とかビルの賃料については、いまは手持ちのお金で間に合うとしても、この先、コロナウイルス流行が何か月も続くようだと手持ちの金はなくなってしまう。
そこで、世の会社は、そういうときに備えて、今、銀行から「そうなったときには0000億円貸します」という約束を取り始めている。
この約束を「融資枠」という。
「全日空」とか「トヨタ自動車」とか「すかいらーく」とか、大きな会社はみんなこの「融資枠」(「将来、必ず貸します」という約束)を、銀行から取り始めた。
15.これからは手形が不渡りになっても、「銀行取引停止処分」とはしない
(下記は日本だけの話)
日本で、ある会社(A)が、ある会社(B)より10億円の商品を買ったとする。
その時、A社は、この代金を現金では払わない。
なぜかといえば、
10億円を現金(お札)で用意するとなると、一万円札が10万枚必要となる。
10万枚は、カバンに入らないし、電車に忘れたりすれば危険だ。
どうやって払うかといえば、「振込」か「手形」だ。
「振込」は、誰でも銀行で「振込」を利用しているからわかるだろう。
「手形」とは、少し硬めの紙で、幅9センチ、長さ22センチぐらいの紙だ。
そこに、
私(A社)は、何年何月何日に、10億円払いますと、書く。
これをB社に渡す。
これが手形というものものだ。
つまり紙に書いた「約束」だ。
紙に書いただけの約束なので、約束を破ることも簡単にできる。
銀行では、この「約束」を必ず守らせるため、6ヶ月以内に二度、約束を破ったものは、日本の全銀行への立ち入りを禁止するという、申し合わせをしている。
実際、この約束を二回破ると、日本では銀行の出入りを禁止されるので、約束を破った会社は、日本では商売を続けられなくなる。
今度、銀行協会が発表したのは、この銀行協会の取り決めの適用(つまり立ち入り禁止の規定)を、一時的に中断します、というものだ。
16.今年の4月に入社した(現実は自宅待機状態にある)新入社員
人は、仕事を、人との関わり合いの中で覚えてゆく。
この、普通で当たり前の機会が、ことしの新入社員に限っては、与えられない事態となった。
気の毒だが、今年の新入社員には、
「禍を転じて福となす」、
「禍福は糾える縄の如し」、
という、気休めではあるがしかし真実でもあることばを送る以外に、なぐさめの方法はない。
17.プロ野球
3月20日の開幕を延期した。
6月に観客なしで再開するかどうかをこれから決める、という。
18.ムハンマド・ラシュワンの話
ムハンマド・ラシュワンは、現日本オリンピック委員会委員長山下泰裕と、1984年、オリンピック・ロサンゼルス大会・柔道無差別級・決勝で対戦した。
そして、山下に敗れた。
今、彼は言う。
「山下氏は師であり、且つ英雄でもある。
ロサンゼルス大会決勝では、山下氏が、決勝戦前に右足を負傷したことを知ってショックでした。
私の得意技は、左右両足に揺さぶりをかけての払い腰、
山下氏の右足を攻撃しようと思えばできました。
師にそんなことはしたくありませんでした。
映像を見た人が、私のことを『右足をせめようとした』と言った人がいましたが、あれは右足を攻めるふりをして左足を攻めたのです。
決勝では、私が負けました。
山下氏は、師であり、英雄であり、私の手本です。
私は、エジプトで、日本から勲章を頂きました。
山下氏は、私の事を忘れず、お祝いの言葉を送ってくれました。
今、コロナウイルスで苦境にある日本オリンピック委員会委員長山下泰裕氏に再び明るく輝く日々がくることを祈っています」
こんなことを知ることができたのも、このコロナウイス禍のおかげだ。
19.米国ハリウッドでは、映画の撮影が中断している、という。
20.「裏バイト」
SNS(会員制交流サイト)で「裏バイト」という意味は「強盗」のことだそうだ。
悪い奴は、「裏バイトをしませんか」いう隠語(意味が分かるやつはわかる)を使って、失職した若人を誘惑している。
21.神奈川県藤沢市鵠沼海岸には100人近いサーファーが遊びに来た。
地元の人は来てほしくないといっている、そうだ。
22.警察が、3月中旬から4月22日までの間に取り扱った遺体(身元不明の遺体)の内、東京など5都県では15人がコロナに感染していた、という。
23.東京都の4月23日の新たな感染者数134人、累計3572人。
全国では、感染者数414人、累計1万3104人。
新聞の最初のページから最後のページまでコロナウイルスの話だ。
以上
今、新聞は最初のページから最後のページまで、コロナウイルスの記事ばかりだ。
そのひとつひとつの記事は、きのうと同じものが書いてあったり、同じ問題を毎日繰り返したり、専門用語だらけで普通のおじさんおばさんには理解できないような話がながながと書いてあったりして、全部で28ページある新聞を読み終わっても、その印象は「たいへんだなあ、これからどうなるのだろうか、心配だ」との心配事を残すのみだ。
そういう新聞の記事を、5年もしくは10年後に思い出せるように、要約して残しておくのも無駄なことではないだろう。
2020年4月24日 産経新聞よりまとめる
1.東京都知事の小池さんは、東京に住む人を対象にこう呼びかけた。
この危険な時期を「いのちを守る STAY HOME 週間」と呼びましょう、と。
新しい「文句」を作り出し、それで人の心を支配しようとするのは、日本人(外国人も同じだが)が昔からとっている方法だ。
普通に言えば、「あぶないから家にいましょう」といえばすむ。
2.全国知事会の会長が、国が管理する道路(つまり国道)を規制(つまり閉鎖)してほしいと、国に要請した。
わかりやすく言えば、食料とか鋼材とかセメントとか、絶対に運ばなければならない物は別だが、帰省とか、観光とか、出張といった、しなければしないですむ用事に国道を使わせないようにしてほしい、ということだ。
3.政府は「景気は悪化している」といった。
これを、原稿用紙2枚分ぐらいの文章で説明しているが、長すぎる。
ポイントを絞れば10行で書ける。
政府は、今の景気について、
「急速に悪化、
極めて厳しい、
リーマンショック以来、
足元で大幅に下押しされている、
急速な情勢悪化、
急速に減少、
先行きが不透明、
幅広い項目で判断を引き下げ、
景気はピークを過ぎた・・・」
といった後で、
「正式には研究会による事後的な検証を踏まえて判定する」
と言っている。??
4.政府の「緊急宣言」から2週間が経過した。
現在、一日当たりの国内感染者数は400人で推移、累計の感染者数は1万2000人。
スーパーや公園でも感染の危険がある。
スーパーの買い物は(家族数人ではなく)一人で行くべきだ、とのこと。
5.政府は、感染した人を収容するため、ホテルの空き室をつかうべきだ。
6.米国軍幹部は、北朝鮮の金正恩委員長が重体だとの情報は、否定または肯定する材料がない、と語る。
このコロナの暗雲が立ち込めている中で、金正恩委員長の重体説が出てきたとは?
7.コロナ感染検査を受けた人の陽性率(陽性の人/検査を受けた人)が高い状態が続いている。
この陽性「率」が高いという理由は、検査される対象者を「疑いのある人(つまり何らかの症状がある人か、感染が発生した場所にいた人)」に
限っているからだ。
無作為に検査対象者を選ばなければ、陽性率が上がっているのか下がっているのかは、分からない。
8.ロンドン発のニュース。
イギリスでは、コロナウイルスの免疫の有無を調べ、コロナウイルスに対する免疫があれば「免疫証明書」を発行することを検討している、という。
9.飲食店は、店を開けななくとも(つまり収入が無くなっても)、店舗を貸している大家(店舗のオーナー)には月ごとの賃料を支払わなければならない。
そうしないと、銀行から金を借りてビルを建てた「大家」の方は、銀行に借金の返済が出来なくなってしまう。
この、飲食店の賃料を、政府がめんどうを見るかどうかについて、話し合っているという。
10.WHO(世界保健機構)は、「新型コロナウイスの流行の段階は、まだ初期の段階である」といった。
11.中国の北京では、オフィス・マンション・コンビニ・居酒屋・コーヒー店・公園・墓地・・・などの入り口に「体温測定機」を置き「係員」が、入場者すべての体温を計っている、という。
12.中国海軍航空母艦「遼寧」は、台湾・フィリピンの間にあるバシー海峡を通過した。
こんなときに。
13.マスクの値段
〔新聞紙上のコマーシャル〕マスク30枚、3600円+配達料500円+代金引換手数料300円、合計4400円。一枚当たり150円。
シャープが販売しているマスクの値段:50枚入り、3278円、送料660円、一枚当たり80円。
14.大手企業でも、これからの資金不足に備え、銀行から(将来の)借入の事前了解を取り始めた。
給料とか水道光熱費とかビルの賃料については、いまは手持ちのお金で間に合うとしても、この先、コロナウイルス流行が何か月も続くようだと手持ちの金はなくなってしまう。
そこで、世の会社は、そういうときに備えて、今、銀行から「そうなったときには0000億円貸します」という約束を取り始めている。
この約束を「融資枠」という。
「全日空」とか「トヨタ自動車」とか「すかいらーく」とか、大きな会社はみんなこの「融資枠」(「将来、必ず貸します」という約束)を、銀行から取り始めた。
15.これからは手形が不渡りになっても、「銀行取引停止処分」とはしない
(下記は日本だけの話)
日本で、ある会社(A)が、ある会社(B)より10億円の商品を買ったとする。
その時、A社は、この代金を現金では払わない。
なぜかといえば、
10億円を現金(お札)で用意するとなると、一万円札が10万枚必要となる。
10万枚は、カバンに入らないし、電車に忘れたりすれば危険だ。
どうやって払うかといえば、「振込」か「手形」だ。
「振込」は、誰でも銀行で「振込」を利用しているからわかるだろう。
「手形」とは、少し硬めの紙で、幅9センチ、長さ22センチぐらいの紙だ。
そこに、
私(A社)は、何年何月何日に、10億円払いますと、書く。
これをB社に渡す。
これが手形というものものだ。
つまり紙に書いた「約束」だ。
紙に書いただけの約束なので、約束を破ることも簡単にできる。
銀行では、この「約束」を必ず守らせるため、6ヶ月以内に二度、約束を破ったものは、日本の全銀行への立ち入りを禁止するという、申し合わせをしている。
実際、この約束を二回破ると、日本では銀行の出入りを禁止されるので、約束を破った会社は、日本では商売を続けられなくなる。
今度、銀行協会が発表したのは、この銀行協会の取り決めの適用(つまり立ち入り禁止の規定)を、一時的に中断します、というものだ。
16.今年の4月に入社した(現実は自宅待機状態にある)新入社員
人は、仕事を、人との関わり合いの中で覚えてゆく。
この、普通で当たり前の機会が、ことしの新入社員に限っては、与えられない事態となった。
気の毒だが、今年の新入社員には、
「禍を転じて福となす」、
「禍福は糾える縄の如し」、
という、気休めではあるがしかし真実でもあることばを送る以外に、なぐさめの方法はない。
17.プロ野球
3月20日の開幕を延期した。
6月に観客なしで再開するかどうかをこれから決める、という。
18.ムハンマド・ラシュワンの話
ムハンマド・ラシュワンは、現日本オリンピック委員会委員長山下泰裕と、1984年、オリンピック・ロサンゼルス大会・柔道無差別級・決勝で対戦した。
そして、山下に敗れた。
今、彼は言う。
「山下氏は師であり、且つ英雄でもある。
ロサンゼルス大会決勝では、山下氏が、決勝戦前に右足を負傷したことを知ってショックでした。
私の得意技は、左右両足に揺さぶりをかけての払い腰、
山下氏の右足を攻撃しようと思えばできました。
師にそんなことはしたくありませんでした。
映像を見た人が、私のことを『右足をせめようとした』と言った人がいましたが、あれは右足を攻めるふりをして左足を攻めたのです。
決勝では、私が負けました。
山下氏は、師であり、英雄であり、私の手本です。
私は、エジプトで、日本から勲章を頂きました。
山下氏は、私の事を忘れず、お祝いの言葉を送ってくれました。
今、コロナウイルスで苦境にある日本オリンピック委員会委員長山下泰裕氏に再び明るく輝く日々がくることを祈っています」
こんなことを知ることができたのも、このコロナウイス禍のおかげだ。
19.米国ハリウッドでは、映画の撮影が中断している、という。
20.「裏バイト」
SNS(会員制交流サイト)で「裏バイト」という意味は「強盗」のことだそうだ。
悪い奴は、「裏バイトをしませんか」いう隠語(意味が分かるやつはわかる)を使って、失職した若人を誘惑している。
21.神奈川県藤沢市鵠沼海岸には100人近いサーファーが遊びに来た。
地元の人は来てほしくないといっている、そうだ。
22.警察が、3月中旬から4月22日までの間に取り扱った遺体(身元不明の遺体)の内、東京など5都県では15人がコロナに感染していた、という。
23.東京都の4月23日の新たな感染者数134人、累計3572人。
全国では、感染者数414人、累計1万3104人。
新聞の最初のページから最後のページまでコロナウイルスの話だ。
以上