ゆうとたいへ

六十を過ぎて始めた自転車旅行、山登りをつづります

2019年10月30日 月、一冊も本を読まない日本人

2019-10-30 | 昼間のエッセー
191030_月、一冊も本を読まない日本人

 2019年10月29日 文化庁「国語に関する世論調査」

 「アンケート回答者1960人

 一ヶ月一冊も本を読まない人 47.3%」

 一ヶ月一冊も本を読まない人でも、一年間では数冊の本を読んでいるのかもしれない。

 仕事をしている世代は、仕事に関する知識を得るため、本を読むというより、本を使って仕事上の不明点を調べる、ということをしていると思う。

 定年退職者、小学生、中学生、高校生、大学生は月数冊の本を読むだろう。

 仕事をしている人が、人口の半分以上いると思えば、上記の数字は妥当なのかもしれない。

 もともと、なにかあることに関心を持たなければ、本を読むということはしない。


 大学時代のこと、

 仲の良い友達が言っていた。

 卒業までに千冊(あるいは二千冊だったかもしれない)を読め。

 わたしも、そう言われて、奇異な感じはしなかった。

 そんなこと、あたりまえじゃないか。

 一日、一冊、一年で三百冊、四年間で千冊、やろうとおもえばできる。
 
 一日、二冊読めば、四年で二千冊も可能だ。

 本を読むのが好きになると、生活は夜型になる。

 深夜、読み続け、明け方まで読む。

 本は、図書館にも神田の古本屋にもいくらでもある。

 一日で二冊読んだこともある。

 何冊もの本を読むこつは、同時に三冊か四冊の本を進行させることだ。

 同じ本に長時間取り掛かると、あきてしまう。

 それでも、大学の時に読み終えた本は五百冊ぐらいではないかと思っている。

 そのあとの何十年間の会社員としての生活では、一年間で十冊としても四十年で四百冊、多くても五百冊ぐらいの本しか読んでいなかったのだろうな。

 朝早く起きて会社に行き、仕事をし、終われば居酒屋による生活では、読書をすることなど、土台、無理な話だ。

 それに、時間のあるときには、仕事に関係する本を読まなければならない。

 ということから考えれば、日本人のなかで「一ヶ月に一冊も本を読まない人が47%もいる」ということは、べつにおかしなことではないのだろう。 
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2019年10月28日 ある男の話

2019-10-28 | 日記
191028_ある男の話

 ある男の話

 今から50年前、男は大学を卒業し、会社に入った。

 会社は大きい会社であった。

 その男が、会社員向きの性格か、そうではないかといえば、どちらかといえば会社員向きの性格ではなかった。
 その男は、一つの課から次の課、次の課から次の課へと異動し、同じ課へ留まることはなかった。

 同期の者が一人、二人と結婚して行く中で、その男は結婚しなかった。
 決して結婚に無関心であったわけではなく、むしろその思いは強かったのだが、そうすべき時に度胸がなくそうできず、そうすべきではないときに、すべきではないことをしていた。

 そういういうことばかりやっていたため、結婚に出会うことなく時は過ぎた。

 しかし、その男は、基本的には、自分は将来結婚しているはずだ、と思い込んでいた。

 そう思い込んでいた男は、将来を、楽観的且つ単純に考え、値段の高い、大きい家を、そのときは独身であるにも関わらず、買ってしまった。

 しかし、その男は、あたらしい家を買った数年後、別の地域に転勤を命ぜられ、その家は、人に貸すことになった。

 しかし、結果的には、この住宅の取得はこの男のためになった。

 というのは、この家を他人に貸すことにより賃料収入が生まれ、その賃料で家のローンを返済することができたからだ。

 世の中はだんだんと生きにくくなってきた。

 その男の会社も業績不振となり、希望退職の募集が始まった。

 募集のときの会社の提案は、通常の退職金とは別に一千万円を出す、というものであった。

 その男は、一千万円と退職金をもらい、会社を辞めた。

 しかし、その男は、その一千万円でローンの残債を消さず、日常の生活費に使っているうちに消えて無くなってしまった。

 世の中は、ますます生きにくくなった。

 その男は、高い金を出して買った家には住まず、狭い、賃料の安いアパートに住んだ。

 高い金を出して買った家は人に貸し、その賃料をローンの返済に充てるためだ。

 しかし、賃料の相場は下がってきた。

 貸してある家の賃料では、月々のローンの返済ができなくなってしまった。

 そこで、その男は思い切って、家を売って、その売った代金でローンの残債を完済しようと思った。

 しかし、今、その家を売っても、価格は安くその代金では、ローンの残債にはとどかない。

 つまり、家の売却代では、ローンの残債を返せない、返せないから銀行が付けた抵当権を消せない、抵当権を消せなから家を売ることができない、という、世の中によくある事態となってしまった。

 その男は、こういうことは自分には起こらないだろうと考えていたが、今、自分の問題となってしまった。
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2019年10月27日 みずほ証券 電話営業強化

2019-10-27 | 昼間のエッセー
19027_みずほ証券 電話営業強化

2019年10月26日 産経新聞 P.12

「みずほ証券 電話営業強化」

 何十年も昔、証券会社に勤めた友人がいた。

 彼の、仕事のやり方は、午前中は自分の顧客に電話をし、且つ、アポイントを取り、午後はアポイントを取れた何人かの顧客の所を訪問する、というものだった。

 みずほ証券も、業務の見直しをすすめたところ、過去に、この電話営業という、すばらしい営業のノウハウがあったことに気づき、これを復活させようとしている。
 
 ・・・・

 彼の話だが、その後、こういう仕事がむなしくなり、その証券会社はやめた。

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2019年10月27日 資産が皆無の閣僚・副大臣・政務官が7人いる

2019-10-27 | 昼間のエッセー
191027_資産が皆無の閣僚・副大臣・政務官が7人いる

2019年10月27日

 新聞によれば、資産が皆無の閣僚・副大臣・政務官が7人いる

 2019年10月26日 産経新聞 p.5

 「閣僚資産公開」

 資産(「土地・建物」、「預貯金・有価証券」、「家族分を含む総資産」、「本人の資産」)が皆無の人が7人いる。

 (この統計からは、株式は除外してある。 株式は、法律改正によりすべて「無額面」となったため)

 資産「0」の方の内訳は、閣僚1人、副大臣1人、政務官5人。

 なにかおかしい。

 資産ゼロというのは、お金持ちか貧乏かと問われれば、極端な貧乏の方である。

 そういう方が、日本の国を司る仕事を遂行できるのだろうか。

 お金のない方を差別しているのではない。

 お金のない方は、生きてゆくため自分の生活費を得る方が優先し、国の仕事などはしておられないと思う、からだが。

 そうでないとすれば、公表する「資産」の定義に誤りがあるのだろう。
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2019年10月27日 ソフトバンク、海外子会社を使い節税

2019-10-27 | 日記
191027_ソフトバンク、海外子会社を使い節税

2019年10月25日 産経新聞 p.9

 政府は、海外子会社を使った節税を規制する方針という。

 その背景にはソフトバンクGが行った節税策が背景にあるという。

 <ソフトバンクの節税策>

1)2016年9月

 ソフトバンクは、イギリスの「アーム・H」(以下、「アーム親」という)という会社の株式を、3.3兆円で買う。

 「アーム親」は、優良子会社「アーム・L」(以下、「アーム子」という)を保有していた。

 「アーム子」は優良会社で、「アーム親」はこの子会社が無くなれば、債務超過に落ちてしまうという状態であったという。

2) 2018年3月

 ソフトバンクは、「アーム子」の株式の75%を、「アーム親」から、配当としてもらう。

 その結果、「アーム親」は、優良子会社「アーム子」の株式75%を失い、債務超過に陥いる。

 ソフトバンクは、債務超過となったの「アーム親」の株式を、「ソフトバンク・B・F」に、現物出資(譲渡)した。

 ソフトバンクは、2016年、3.3兆円で買った「アーム親」の株式を、それよりも低価格で「ソフトバンク・B・F」に現物出資したため、多額の損失(推定1~2兆円程度)を出した。

 ソフトバンクは、この損失により、利益を減らすことに成功し、結果として(利益に対して課税される)税務署に払う税金を減らすことに成功した。

 新聞の内容は、だいたいこんなものである。
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