ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

あなたは魔法使いよ

2011-06-25 09:05:59 | Weblog

あたくしの命の恩人の一人にお会いするために、いつもの銀座の講座開始に充分間に合う時間に設定されたそこは、目と鼻の先「国立がん研究センター」へ、およそ10年ぶりの面会。

いつもは、向こう一駅歩いてから乗る電車ですが、余りの暑さに、それは辞めて最寄の駅へ。それでも15分は歩きます。
ン?どうしたのかしら?女の子が3人歩道の縁へうずくまって。2人が1人の子へ話し掛けています。
「どうしたの?」
「・・・・・・・・・・」
「怪我でもしたのかしら?」
「・・・・・」
泣いている女の子。
その子のズボンのすそをめくってる子。3人とも用心深い態度です。
きっと、保護者や先生方に
「知らない人と口を利いてはいけませんよ」
と、言われてるのでしょう。それを承知で、
「あのねぇ、誰でも自分の身体に起こった嫌な事は、追い払えるのよ。私も色々嫌な事が起きても、泣かないし、すぐお医者さんへ行ったりしないの。もちろんそのことを誰にも言ったりしないわ。なぜって、自分の身体は、自分で面倒をみるのが当たり前なのよ。この前も、思いっきりここをぶつけてね、もうその痛さったら、でも、”痛っ・・くない!”痛くない、痛くないって、言い聞かせたの、自分にね。そうしたら、アレッどこぶつけたんだったっけ?ええ、どこも痛くも何ともなくなってたわ。だから、あなたも、大丈夫。泣かないで、痛くないもんって。
泣かない、いちいちお母さ~んって言わないの。ちゃんと治るわ。ええあなたはあなたに魔法をかけられるのよ。・・・わかった?」
あたくしのむこうずねを指して、言うことです。だって、事実なのですから。
女の子は、膝を打っていました。打ち身です。
「大丈夫!あなたが大丈夫って心から思ったら、それはあっという間に治るわ。魔法使いよ。あっ、あなた達もよ。わかったかしら?」
泣き顔が少し微笑みます。
「もう、行くわ。覚えてね、あなたは魔法を使えるって事を。じゃ、さようなら」

そうなのです。人は絶えず、自分をないがしろにします。自分を嫌います。
無能、不能者のように自分を扱います。
とっさの判断を見ればようく分かります。
身近の人に先ず助けを求めます。
そして、段々その範囲を広げて、見知らぬ人に依存しまくります。
良い結果を得られなければ、そこに拘った(依存した)相手のせいであって、自分は被害者。
文句ばっかり。そして、歎きのセレナーデ、悲劇のヒロインをしたがります。
そんな愚かな生き方をするって、本当に、自分に対して無礼この上ないってあたくしは思うのです。自分をそこまで貶めて、何が嬉しいのでしょうか。
トコトン、自分を信じたことのない人が、何を言えるのでしょう。
当たり前の事なのですが、ほとんどの人はその力を使わないままに生涯を終えます。
「誰か~!」って、依存しまくりのままに。もっともっと自分を信頼しなければ、素敵な道など作れないのです。文句と歎きの人生の主役で終わるだけ。

何か、事を成し遂げた人は、自分の力を信じたのです。人真似じゃないオリジナルの人生の主役。自分以外の人にはなれないって事を自覚しなきゃね。
その、なれないからこそ素晴らしいって事実を受け入れなきゃ!命の恩人の話は次回!