NHK朝の連続ドラマ『まんぷく』は、それなりの視聴率を獲得しているようだが、「憲兵による残虐な取り調べ」「GHQの理不尽な逮捕と取り調べ」「入獄」「財務局による差し押さえ」「会社の解散」「追加課税」と、よくもまあ、こんな暗いことを、かなり長期にわたって、朝の出勤や登校前(BSでは7:30から視聴可能)に放映するものと、皮肉な思いで見ている。事実を背景にしたドラマだと言うから、実際にも、これに近いことがあったのかもしれない。しかし、『ひよっこ』に悪人がまったく登場しなかった(リアリティが乏しいとは言えようが)のと対照的で、見ていて心地よいものではない。女主人公の母親の「武士の娘!」という言いぐさも回数が多過ぎて、古くさく、ある種の優越感がにじみ出ていて、聞き苦しい。
他の局は、とチャンネルを回すと、これまた、韓国ドラマのオンパレード。いったいどこの国のテレビかと不審に思うほどの盛況ぶりである。。本当のところ、なぜ、こんなに、韓国ドラマが多いのであろうか。
先日は、アメリカ映画で、日本軍玉砕の島の戦闘の映画を放映していた。当然、日本人としていい気持ちはしない。
特に、反米、嫌韓の思想は持ち合わせていないが、少なくとも、全国民から視聴料を徴収する放送局は、自らの立場を自覚してもらいたい。やや躊躇するところもあるが、民放にも、日本の放送局であることの矜恃を持っていて欲しい。少なくとも「バランス感覚」は、保持していて欲しい。
上記のような番組の他に、芸能及び芸能的要素の濃い番組に取り巻かれている身としては、よほど確かなメディア・リテラシーを身につけておく必要があると考える今日この頃である。