食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『日本に核管理能力はあるのか』

2014年06月10日 12時20分03秒 | 日記

日本ほど核の恩恵と被害を受けている国はない。広島・長崎原爆投下、ビキニ環礁で漁船が被曝、JCO臨界事故、

もんじゅ、東電原発事故とどれもこれも大きな被害だ。その反面、化けの皮が剥がれてしまった効率の良い『安全

な原子力』による原発電力の恩恵。核の持つエネルギーは途轍もなく大きいものであるが、人間が制御できるのは

ほんの入口程度で、それを騙し騙し使っているに過ぎない。熱を発するから水で冷却しなければ冷やすことができ

ない、しかもこれが出来なくなると制御不能に陥る。こんな基本的な事に万全の策をとることが出来ない、これが

核を扱う上で一番必要な事なのに出来ない致命的なこと。

例えば原発が事故や災害で緊急停止した際、家電製品の様に電気を切ったら安全に停止し他に何の影響も与えない

ようにできなければ、事故のケースによって重大事故につながるのを防ぐことは出来ない。

津波の高さを20mと想定して対策をとっていて25mの津波が来たら事故を完全に防ぐことは出来ないかも知れな

い。全電源喪失の起こるケースにしても想定していること以外が起れば福島原発の再発は防げないことになる。

完全なる冷却技術の開発が必要で、それはあらゆるケースでも冷却能力を失わない仕組みである。

これが実現しないで核利用をする場合の前提は、原発事故のケースによっては半径0~40Km以内の地域は以後、

数十年にわたって避難することを周知させ同意を得ておくことが必要と考える

ところが、国も自治体も安全と言いながら避難訓練をしたり逃げ道を準備したりしている。安全ならそんな訓練な

んか必要ないだろう。何故、そんな無駄な事をしているのかい?

国や自治体は住民の安全を保つのが究極の仕事だろう。ならば原発が在るのと無いのとどちらが安全なのか?

答えを聞いてみたい。きっと『原発があっても安全なように万全を尽くしてある』と小馬鹿にした回答が帰って来

るのではなかろうか。

こんなお国がIAEA(国際原子力機関)に報告すべきブルトニュームの保管量を誤って640kgも過少報告してしまっ

た。またその内容のお粗末な事。原発事故の影響で炉心から抜き取られたものや、残されているものなどの扱い方

がIAEAの求めているものと違ったためである。日本は過去のいきさつから核には一段と厳しく接し管理していな

ければならないはずだが、原発事故、今回のようなことからみて、本当に核を扱う能力を持っているのだろうかと

疑問に思う。因みに640Kgのブルトニュームは核爆弾約80発を作ることが出来る。これだけでも恐ろしいのに日

本が保管している全ブルトニュームは2.2トンあるというから、災いがどんな形で我が身に降りかかってくるのか

思いつかないが・・・

くわばら、くわばら


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