こんな言葉が新聞に載っていた。冒頭に50代男性の30%余りの人が退職後の資金を全く準備していないとあった。
この種の記事はアンケート調査によるものだから、世の中の状態を押しなべた姿に近いのか、それともたまたま同
じような状況の人が調査対象になってしまい結果に偏重が出たのか、真実は誰にも分からないが、統計学などで精
査するとそんなに大きな偏りは出ないらしい。
調査によると退職後の生活に困る老後難民が増えており、老後のための準備額がゼロと回答した人の割合は男性で
32.1%にも及ぶという。この時代だから準備額ゼロの人が急激に増えたのかと思ったら前年より3.9%増加。
バブル経済の崩壊による長期不景気、リーマンショック、デフレ経済と日本を取り巻く経済状態は最悪を更新し続
けた。この間に政治は企業を救い労働者を消耗品扱いにできる非正規雇用への道を開いた。企業の海外流出による
国内雇用機会の消失、非正規社員の増加は労働者の所得を著しく低下させ最低の社会保障を受けるためだけでも大
変な人もいる。将来の事より今が精一杯で準備にまで手が回らないのだ。
こうした反面、準備額が1,000万円以上の人は28%だから0円の人とほぼ同率、つまり二極分化しているように見
える。どちらにしても、あと10年もすれば好むと好まざるに関わらず定年退職が目前に迫り、退職後の準備は終
えていなければならない、待ったなし状態になる。正規社員の厚生年金以外は国民年金に加入することになってい
る。少子高齢化による年金の事が引き金になり徐々に話題になっていった。そうこうしていたら悪名高い社会保険
庁が大チョンボをしてから、国の管理する国民年金など当てにならないと多くの人が納付しなくなった。国民年金
の納付率は60%程度、ということは40%の人は15,000円ほどの年金を支払っていないことになる。
老後難民と呼ばれる人は、この年金さえも支給されないとなると年老いても何かの収入を得る必要に迫られるが、
現実的には一部の人しか満たされないと思われる。
ただでさえ年金の台所は苦しいのに40%もの人が無年金の状態になってしまったら、どのような社会が見えるのだ
ろうか。せっせと働いて国民年金を納めてきた真面目な人より、法の抜け道を利用して生活保護制度で楽々と暮ら
すようなことがないようにしなければならない。
こんな言葉が新聞に載っていた。冒頭に50代男性の30%余りの人が退職後の資金を全く準備していないとあった。
この種の記事はアンケート調査によるものだから、世の中の状態を押しなべた姿に近いのか、それともたまたま同
じような状況の人が調査対象になってしまい結果に偏重が出たのか、真実は誰にも分からないが、統計学などで精
査するとそんなに大きな偏りは出ないらしい。
調査によると退職後の生活に困る老後難民が増えており、老後のための準備額がゼロと回答した人の割合は男性で
32.1%にも及ぶという。この時代だから準備額ゼロの人が急激に増えたのかと思ったら前年より3.9%増加。
バブル経済の崩壊による長期不景気、リーマンショック、デフレ経済と日本を取り巻く経済状態は最悪を更新し続
けた。この間に政治は企業を救い労働者を消耗品扱いにできる非正規雇用への道を開いた。企業の海外流出による
国内雇用機会の消失、非正規社員の増加は労働者の所得を著しく低下させ最低の社会保障を受けるためだけでも大
変な人もいる。将来の事より今が精一杯で準備にまで手が回らないのだ。
こうした反面、準備額が1,000万円以上の人は28%だから0円の人とほぼ同率、つまり二極分化しているように見
える。どちらにしても、あと10年もすれば好むと好まざるに関わらず定年退職が目前に迫り、退職後の準備は終
えていなければならない、待ったなし状態になる。正規社員の厚生年金以外は国民年金に加入することになってい
る。少子高齢化による年金の事が引き金になり徐々に話題になっていった。そうこうしていたら悪名高い社会保険
庁が大チョンボをしてから、国の管理する国民年金など当てにならないと多くの人が納付しなくなった。国民年金
の納付率は60%程度、ということは40%の人は15,000円ほどの年金を支払っていないことになる。
老後難民と呼ばれる人は、この年金さえも支給されないとなると年老いても何かの収入を得る必要に迫られるが、
現実的には一部の人しか満たされないと思われる。
ただでさえ年金の台所は苦しいのに40%もの人が無年金の状態になってしまったら、どのような社会が見えるのだ
ろうか。せっせと働いて国民年金を納めてきた真面目な人より、法の抜け道を利用して生活保護制度で楽々と暮ら
すようなことがないようにしなければならない。