古森病院@福岡市博多区 です。
表題の通り、文部科学省が研究活動における不正行為への対応等に関するガイドラインのパブコメを募集中です。
ペナルティの対象は研究者個人ではなく、大学や理化学研究所など研究施設となっています。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000698&Mode=0
降圧剤バルサルタン、STAP細胞 と研究の中身が問われるケースの問題が相次いでいます。
降圧剤バルサルタンの問題は同業者である医師から、STAP細胞はインターネット上での検証から
不適切なデータの取り扱いの可能性が指摘され、公になりました。
あるレベル以上の研究雑誌には査読制度というものがあって、論文を掲載するかどうかは 査読委員の意見を
元に 編集部が決定するのですが、専門家である査読委員がスルーする部分があること、そして掲載後に多数の 人の目に触れて、
検証されることで 不正が明るみにでることがあるということが 今回の二回のエピソードだけでも十分にわかります。
管理人も医学論文を書いたことがあるのですが、その過程でインターネット上で、投稿前の論文をアップし、共著者以外の
不特定多数の第三者に見てもらって、wikipediaのように編集してもらえたらよりよい論文になるという意見をみて
ああ、そうかもしれないな と思いました。(管理人と違い、トピックス性の高い論文ではそういうことは難しいでしょうが・・)
堀江貴文さんが先だって尿管系の疾患を患い、ご自身の腰部MRI画像をtwitter上でアップされ、たくさんの(医師と思われる人)コメントが
ついていたのを見たことがありますが、堀江氏の斬新な発想に驚きました。
こういうことは集合知というらしいのですが、本当に重要なことだと思います。
病院管理上、スタッフの方々による集合知のありがたみを実感している今日この頃です。
病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/
追記
理研の笹井芳樹副センター長が亡くなられたと今日、報道されました。
言葉が有りませんが、御冥福をお祈り申し上げたいです。