古森病院@福岡市博多区です。
昨今 時節柄かお腹が痛く(痛みに波があり、痛くない時間があるタイプ)、
かつ下痢が止まらない
若い人の受診が増えており、いつも管理人がお話している
内容を記事とします。
1 大抵は細菌(当院受診して、便の細菌培養(便を検査機関に提出し、何かバイ菌がいるか
調べること)を提出した人からは 概ねキャンピロバクターという食中毒菌が検出されることが
多いです)かウイルスが、何らかの手段で口から入って胃腸炎をおこしていることが大半です。
尚、同じものを食べても一人だけ食あたりになるケースはざらにあります。
2 腹痛や下痢が治らない方の大半が、水分か食べ物を摂取しており、治らない人は絶飲食にしないと
治りませんとお話すると「脱水になってはいけないと思って」「栄養をつけないと治らないと
思って」と驚かれます。が、治らない場合
胃腸を安静に保つ必要があり、安静にするイコール何も飲み食いしない
ということが必須です。また、腹痛は腸内にある便があらかた出てしまわないと治りません。
3 「下痢なので乳酸菌を取らねば」とヨーグルトや何故かアイスクリームなどを摂取して
症状悪化を招いているケースも珍しくありませんが、昔から言われている通り
「お腹を冷やしてはいけない」すなわち冷えた乳酸菌食物や飲料を摂取してはいけません。
生理痛もそうですが、腸管の痛みには加温(腹帯やカイロなど)がある程度有効です。
4 下痢止めを飲んでも治らないと言ってこられる方もおられますが、
腸管感染症の場合、原因ウイルスや細菌は体外に出て行ってもらったほうが早く治りますので
下痢止めを飲まないでください。
5 基本的には「時間が薬」であり、飲み食いしなければ
数日経ったら軽快するケースが大半です。
6 全身状態が良ければ、半日強の絶飲食だけで経過良好ですが
吐き気が強かったり、発熱していたり、ぐったりしているケースは
点滴で水分補給を行ったほうが良いです。
7 腹痛が持続的になってきたリ、下痢が二週間以上持続するなら、感染症以外の腸の病気を視野に入れないと
いけないので、再度の受診をお勧めしています。
8 一度、ノロウイルスに感染した方に「自宅便器の消毒をどうしたら
いいのか」と聞かれたことがありますが、「ウイルスは便器の中で自然に増えるわけでなく
生物の体内に入らないと増殖できないので、心配しなくて良いです。」と申し上げたところ
安心されました。便器の中を直接触ることは普通ないですが、当院を含め医療機関は
便座やドアノブ、水栓にウイルスが付着すると 手を介して移ることがあるので
手洗いの徹底や当該部位の次亜塩素酸消毒が必須です。
家庭では手洗いはもちろん必要ですが、
タオルの共用をやめ
ドアノブや水栓に感染者が直接触れないようにしたり、感染者が調理(配膳を含む)を
することを控えたら そうそう家庭内感染は起こりません。
ちなみに脱水に気をつけないといけないのは、赤ちゃんと年配の方であり
それ以外の方は暑い環境にいるとか糖尿病などお持ちでなければ そう簡単に
脱水にはならないことが大半です。
誤解が多いので記事としました。
http://komori-hp.cloud-line.com/
昨今 時節柄かお腹が痛く(痛みに波があり、痛くない時間があるタイプ)、
かつ下痢が止まらない
若い人の受診が増えており、いつも管理人がお話している
内容を記事とします。
1 大抵は細菌(当院受診して、便の細菌培養(便を検査機関に提出し、何かバイ菌がいるか
調べること)を提出した人からは 概ねキャンピロバクターという食中毒菌が検出されることが
多いです)かウイルスが、何らかの手段で口から入って胃腸炎をおこしていることが大半です。
尚、同じものを食べても一人だけ食あたりになるケースはざらにあります。
2 腹痛や下痢が治らない方の大半が、水分か食べ物を摂取しており、治らない人は絶飲食にしないと
治りませんとお話すると「脱水になってはいけないと思って」「栄養をつけないと治らないと
思って」と驚かれます。が、治らない場合
胃腸を安静に保つ必要があり、安静にするイコール何も飲み食いしない
ということが必須です。また、腹痛は腸内にある便があらかた出てしまわないと治りません。
3 「下痢なので乳酸菌を取らねば」とヨーグルトや何故かアイスクリームなどを摂取して
症状悪化を招いているケースも珍しくありませんが、昔から言われている通り
「お腹を冷やしてはいけない」すなわち冷えた乳酸菌食物や飲料を摂取してはいけません。
生理痛もそうですが、腸管の痛みには加温(腹帯やカイロなど)がある程度有効です。
4 下痢止めを飲んでも治らないと言ってこられる方もおられますが、
腸管感染症の場合、原因ウイルスや細菌は体外に出て行ってもらったほうが早く治りますので
下痢止めを飲まないでください。
5 基本的には「時間が薬」であり、飲み食いしなければ
数日経ったら軽快するケースが大半です。
6 全身状態が良ければ、半日強の絶飲食だけで経過良好ですが
吐き気が強かったり、発熱していたり、ぐったりしているケースは
点滴で水分補給を行ったほうが良いです。
7 腹痛が持続的になってきたリ、下痢が二週間以上持続するなら、感染症以外の腸の病気を視野に入れないと
いけないので、再度の受診をお勧めしています。
8 一度、ノロウイルスに感染した方に「自宅便器の消毒をどうしたら
いいのか」と聞かれたことがありますが、「ウイルスは便器の中で自然に増えるわけでなく
生物の体内に入らないと増殖できないので、心配しなくて良いです。」と申し上げたところ
安心されました。便器の中を直接触ることは普通ないですが、当院を含め医療機関は
便座やドアノブ、水栓にウイルスが付着すると 手を介して移ることがあるので
手洗いの徹底や当該部位の次亜塩素酸消毒が必須です。
家庭では手洗いはもちろん必要ですが、
タオルの共用をやめ
ドアノブや水栓に感染者が直接触れないようにしたり、感染者が調理(配膳を含む)を
することを控えたら そうそう家庭内感染は起こりません。
ちなみに脱水に気をつけないといけないのは、赤ちゃんと年配の方であり
それ以外の方は暑い環境にいるとか糖尿病などお持ちでなければ そう簡単に
脱水にはならないことが大半です。
誤解が多いので記事としました。
http://komori-hp.cloud-line.com/