ジナンの野球部には2年生が9人います。
退部した部員もいて、9人に落ち着きました。
9人の仲は良くて、春大・夏大にはスタメンで9人で出たい
と思いつつ

日々、練習に励んでいます。
残念ながら、2年全員がスタメンで出られる力がなくて、9人でスタメンは
難しい状態ですが・・・

部活から帰ってきたジナン、テンションが低く、開口一番
『2年生全員スタメンの夢が消えた・・・
』

聞くと、Aくんが退部する、と言ったそうです。
Aくんは2年生の中で一番野球センスがあるのですが、中学の時の肩と肘の故障に
悩まされていました。
今年の公式戦ではスタメンでは出れていません。
治療にも通っていましたが、治る見込みはないそうです

野球が上手なAくんにとって、スタメンで出場できない、ということは
モチベーションの下がることであり、野球を続ける意味がなくなってしまったようです。
控えの選手でいることに彼は耐えられなかったんですね。
Aくんの退部の意向を知り、2年生だけで緊急ミーティングが開かれたそうです。
そこで・・・
感極まり、ジナン以外の8人が泣いたそうです





中には男泣きするコもいたそうで・・・。
Aくんも涙していたそうです。
アオハルだなぁ・・・。
そんな中、ジナンが泣かなかったのは・・・・・
キャプテンも泣いてしまい、ミーティングの進行をする人が誰もいなかったので
自分も泣いてはマズい、と思って泣かなかったそうです

もらい泣きしてしまうくらい、涙もろいジナンが、泣き遅れたんですね

目立つのが嫌いで仕切り屋なんてまずやらないジナンが涙せずにその場を仕切ったのは
褒めてあげたいです。
ミーティングでジナンは『9人で春大に出たいから、辞めないでほしい』と
思いを伝えたそうです。
とりあえず、ミーティングの場では、Aくんの退部は保留となりました。
ミーティングが終わった頃に様子を見に来た顧問の先生が、みんなの様子を見て
これでは練習にならないだろう、と今日の練習は自由参加、となったそうですが
2年生全員、Aくんも含めて練習に参加したそうです。
みんな、野球大好きだもんね。
出来れば、Aくんには引退まで部活を続けてほしいです。
ベンチにいることで学べることもあると思うから・・・。
彼のプライドがそれを許さないのも分かるんですけどね、続けてほしいです。



