旅は続くよどこまでも。

とてつもなく不定期に、しかし何か思い浮かんだときにはどえらい勢いで書きなぐるブログ。

ダンナ病名判明。

2007年12月08日 22時33分03秒 | 関東の日常。


『感染性心内膜炎僧帽弁閉鎖不全症』




どうですか。
この、おどろおどろしい病名は。
これが虫歯から来たってんだから。
皆さん気をつけましょうねえ。


今日は自転車で行ってみました。
電気カミソリをね、家電店で買って、それからひたすらキコキコと人力で病院まで。
片道約40分。
ここんところ完全に運動不足だから、かなり疲れました。

ダンナの入院してるF市立医療センターはですね、畑の真ん中に建ってるんですよ。
koroの住むF市周辺は、賑やかなの駅前だけですから。
北に進めば

駅→繁華街→住宅地→畑

南に進めば

駅→繁華街→住宅地→海

ですからね。

で、病院は駅の北側にあるので、畑の中の市道を自動車に追われながら、ただただ北へ。
遮る物はほとんど無いから、病院の建物は遠くに見えてるの。
見えてるんだけどこれがなかなか着かないわけ。
だから余計に疲れるわけ。


今日は土曜日で外来が休診だから、静かでしたねえ。天気も良くて。サイクリング日和っちゃあ、そうだわな。
今のところダンナが入ってるのは救急病棟の個室。

「個室!?」

昨日病室に連れて行かれたときは小さく叫んじゃいました。
看護師さんに

「大丈夫ですよー。緊急入院でここしか空いてなかったんですから差額ベッド代は掛かりませんよー」

と笑いながら言われてほっとしたけどw

広いんですよ、この部屋が。角部屋でねえ。トイレも付いてるし。
広くて静かで、居心地いいんだわ。
今のダンナにはいいでしょうね。テレビも無いし。
そう、あの3度の飯よりテレビ好きなダンナが「テレビも見たくない」っつーくらいだからマジ重症なんだよね。

食欲が全く無くて、全然食べないの。
御飯の時間、って聞いただけで吐きそうになるって。
今日は朝にパンを少し。
昼にバナナを半分。
夜はキウイを2片と番茶を1杯。
口から物が入らなくなると、人間あっという間に弱るからねえ。
もうケソケソですよ。

現在彼は心臓にペースメーカーを着けて、24時間点滴で必要最小限のカロリーと、6時間毎の抗生剤の投与を受けてます。
昨日の夜は点滴の針を刺すのに失敗されたらしくて、液剤が皮下に入って腕がパンパンに膨らんじゃったんだって。
でも本人は点滴なんて生まれて初めてだったから

「痛ぇなあ。良く効く薬は痛ぇなあ」

って思って我慢してたんだってさ。
左腕にすげー痣ができてたよ。
気の毒だよねえ(´・ω・`)

「入院も初めて、点滴も初めて、ペースメーカーも初めて・・・・なんもかんも初物尽くしだよ・・・・・」

と、消え入りそうな声でねえ。
初物を見ると長生きするって言うじゃん、という私の軽口にもノーリアクション。
だけど誰かが横にいれば、ぽつりぽつりと会話もするから、独りで天井眺めてるより幾らかは気が紛れるんじゃないかなあ。

明日も行ってきますよ。
なんかね、ダンナがいないうちに部屋の掃除とかやっちゃおうと思うんだけど、なかなかね。怠け者だからね、私。
蕁麻疹も治らないしね。
月曜日になったら駅前の皮膚科に行こうかな(´・ω・`)

ダンナ緊急入院。

2007年12月08日 03時15分13秒 | 関東の日常。
や~。
疲れたわ。


7日、昨日だね、掛かりつけの医者に血液検査の結果を聞きにいったら、案の定かなり深刻な状態らしくてですね。
「うちでは手に負えない病状だから、市の医療センターに行ってくれる?」
と、そのまま車で20分ほどのところにあるF市医療センターへ直行しました。
医療センターで新患受付をしたのが10時。
私が帰宅したのが20時。
丸々1日病院で過ごしましたよ、ええ。

掛かりつけ医からは医療センターの内科に紹介状を書いてもらったので、取り敢えず内科へ。
ダンナは歩くのもやっとで、待合所のソファでは身体を横たえて唸ってます。
もう、なりふり構わずって感じでした。
内科で症状を訴えると、ダンナの胸に聴診器を当てた先生は開口一番、

「心臓が悪いと言われたことはありますか? 最近高熱を出したというようなことは?」

ダンナも私もキョトンとしちゃって、

「いいえ、ありません・・・・」
「そう。心音に雑音が聞こえるのね」
「はあ?」
「それじゃ心電図と心臓のエコーをとりましょう」
「はあ・・・・」
「それから痛みが腰部だから整形外科と泌尿器科、それに循環器科の診察も受けてください」
「・・・・はあ」

ということで始まった院内行脚。
泌尿器科行って問診票書いて提出して順番待って検査受けて、
循環器科行って問診票書いて提出して順番待って検査受けて、
泌尿器科に戻ったときには診察時間が終わってて、
仕方ないので整形外科行って問診票書いて提出して順番待ってレントゲン撮って、
別階の検査室で順番待って心電図とエコーとって、
整形外科で順番待って診察受けて、
内科に戻って順番待って診察受けて、
循環器科で順番待って診察受けて。

ダンナは見る見る弱っていくし、私は各科で同じこと何度も説明し続けたからイライラするわ腹は減るわ煙草は吸いたいわでもうもう。


ところが不思議なことに、どの科へ行っても必ず聞かれるこのは

「最近高熱を出したことは?」 
「歯の治療をしませんでしたか?」


私は千葉の自宅に帰ってきて何日も経っていないから、正直なところ最近ダンナが高熱を出したどうかは分からない。本人も「風邪はひいたけど、熱は出なかった」と答えていたし。
でもね。
何回目かに同じ質問をされて、私には「あっ!」と思い至ったことがありました。


うちのダンナ、春に前歯が2本抜けて、今も更に2本、グラグラの歯があるんだってことに。


何度も「みっともないから歯医者行ってよ」と急かしてたんだけど、彼は「金も暇もない」って、放置してたんですよ。
10月ヶ月近く、放置してたんですよ。


「先生、この人、歯が抜けたまま放ってあるんです」

先生の目が一瞬、キラリと光ったね。

「歯が抜けたのはいつですか?」
「半年以上・・・・前だよね?」
「治療は?」
「・・・・受けてません」
「それかもしれませんね」
「?」


そして最後通牒は循環器科でした。


「心臓の弁が壊れています」
「!?」
「何らかの理由で細菌が身体の中に侵入し、血液に運ばれて心臓の弁の部分に巣を作っている状態なんです」
「!!」
「急を要しますので、直ちに入院してください」
「!!!!」
「まず抗生物質で細菌を叩いて、それから心臓の手術をします。よろしいですね?」


私→びっくり (;゜Д゜)
ダンナ→がっくり |ii||i_| ̄|○i||i|


先生曰く「いつ死んでもおかしくない」と。
その細菌の塊が血管を流れて脳に行けば脳梗塞、そうならなくても遅かれ早かれ心筋梗塞、心不全。
「つまり、突然死の可能性が非常に高いというのが現状です。今すぐベッドを空けさせますのでこのまま入院してください」

そして呆然としているダンナの手首にはネームバンドが巻かれ、着の身着のまま車椅子に乗せられて救急病棟の個室に直行ですよ。


どーよ。


恐いでしょう。


まあそれからはバタバタですよ奥さん。
ダンナの両親に連絡したり、落ち込むダンナをなだめたり、主治医の先生に頭下げたり、看護師さんの説明受けたり。
しかし何が緊張したかってあなた、往きは車で行ったわけよ。
ダンナが入院してしまった以上、当然帰りは私がアパートまで車を持ってこなきゃならないわけよ。
「そこで緊張したのかい!」
という突っ込みは無しだよ。
たった20分余りとはいえ、まったく走ったことのない交通量の多い細い市道を、しかももう真っ暗だ。そこを初めて運転する車種で、更にペーパードライバーの私がだ。
ダンナは言ったね。
「頼む、タクシーで帰ってくれ」
と。
「このうえあんたと車の無事まで心配させられたら、俺の心臓は明日まで持たない」
と。

そこまで言われたらさあ、私にだって小さなプライドがあるわけよ。
ダンナからキーを奪い取って、見事に車を持って帰ってきましたよ、ええ。
遠回りして掛かりつけ医に寄って、医療センターの主治医からの手紙も届けましたよ。
時速40kmでねw
だけどあれだね、運転は大丈夫だったけど、アパートの駐車場に停めるのに、たいした苦労したね。
現在ダンナの愛車は、ひどく斜めって定位置に何とか収まってますよ。


大変な1日でした。
ああでも今日も夜が明けたらパジャマとかタオルとか持ってまた病院だ。
今日は自転車で行くよ。自転車だと結構遠いけどね。
だけど、ダンナ父に車の保険のこと聞いてね、私が乗っても大丈夫なような保険になってるんだったら、この機会にちょっと乗ってみようかと思ってるよ。


長期戦になりそうです。
ダンナは恐らく病院で年越しでしょう。
私も当分青森には戻れませんね(´・ω・`)
これで暢気に青森で年越しなんてしたら、ダンナの両親に「人でなし!」と罵られますからね。
それに猫の世話もあるしね。
無事手術が成功して退院できたって、病気は予後が大事だからね。
すぐに仕事に戻れるわけじゃないだろうし。
私が生活費稼がないとね。
病院の費用はダンナ父が「任せろ」と言ってくれた。有難いね。


あああぁぁぁ~体中に蕁麻疹が出ちゃって痒い痒い。
じゃあもう寝るわ。
頭冴えちゃってるけどさ。
疲れてるんだけど眠くない。
お腹空いてるけど食欲無い。
「ダンナ入院ダイエット」ができるかなw