窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

旅だちに備え、換羽中。アオジ

2019-09-25 18:13:15 | 山野の鳥

 

アオジがそわそわしています。タワラマップ川沿いの森の中を歩くと地味な冬羽に衣替え

したアオジが草むらから飛び出してきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★  旅だちに備え、換羽中。アオジ  ★

静かだった散歩道がアオジのチッチという地鳴き声でにぎやかになってきました。先週まで

番いで行動していました。春・夏季に首からお腹にかけ黄色の羽色が目立っていましたが、

すっかり褐色味の強い地味色になっています。

尾羽が抜け落ち、ようやく伸びだして、ちょっと見るとヒナかと思えるスタイルです。翼の

第一風切や第二風切羽が抜け落ちた後に急速に新しい羽が生えてきています。喉元や頭の羽根

は抜け落ちて、新しい羽がカプセルになってタケノコの芽みたいに伸びてきています。

上に古い羽、下から新しい羽。入れ替わるときで、外見はぼろぼろ。みすぼらしい姿に

なっています。オスもメスも今は、外見では分かりづらい状態です。

飛んでも羽がそろっていないので、遠くまでは飛べません。せいぜい2、30メートルほど

です。すぐに草むらに降りてしまいます。

地面に落ちた草の実や草むらに残っている草の種をついばみ、お腹を膨らませています。

羽根が伸びて、すっかり冬羽になった連中から集まり出してきています。

換羽中のアオジは囀っているときの精悍さはすっかりなくなり、警戒心が一段と強くなり

すぐに草むらに飛び込んでしまいます。

尾が伸び、精悍さが戻るまで、もう少しです。川沿いで移動してくるアオジを捕獲して

リングを付けるバンディングが始まりました。毎年、春と秋、渡ってきた当初と渡って

行くアオジが集まるときを狙い、バンディング調査が行われています。


カモたちがどっとやってきた

2019-09-25 00:21:35 | カモ類

野付湾にカモが姿を見せました。すでにハジロカイツブリは群れで到着してましたが、

カモはぱらぱらでした。それが16日に群れが到着したのを見つけました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★  カモがどっとやってきた  ★

目立ったのはオナガガモとヒドリガモ、ハシビロガモ、マガモ、コガモたちです。

とくに目立つのがオナガガモ。アマモが多い場所に集まり、逆立ちをして尾が水面に

突き出ています。

しかし、今は長い尾が無く、メスとよく似た羽色をしているために良く見ないとオスか

メスか分かりません。冬羽に換羽して、とても地味なのです。

他の種も似たような羽色をしているので、遠目だとすぐには区別がつかないくらいです。

一般に「エクリプス」と言われ、カモの羽根が生え変わり冬羽になっている時期なのです

美しい繁殖期のオス羽根が生え変わり、地味な冬羽になっているからです。

オナガガモばかりではなく、ヒドリガモ、ハシビロガモ、コガモも地味な冬の羽根に

なっています。

湾内の水面を見渡すとたくさんのカモたちが羽を休めています。1万、2万を数えるカモ

たちの黒いシルエットが見えます。

これからますます数を増してくるのです。静かだった湾内が突然にぎやかさを増して

きました。わくわくしてきます。