アオジがそわそわしています。タワラマップ川沿いの森の中を歩くと地味な冬羽に衣替え
したアオジが草むらから飛び出してきます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 旅だちに備え、換羽中。アオジ ★
静かだった散歩道がアオジのチッチという地鳴き声でにぎやかになってきました。先週まで
番いで行動していました。春・夏季に首からお腹にかけ黄色の羽色が目立っていましたが、
すっかり褐色味の強い地味色になっています。
尾羽が抜け落ち、ようやく伸びだして、ちょっと見るとヒナかと思えるスタイルです。翼の
第一風切や第二風切羽が抜け落ちた後に急速に新しい羽が生えてきています。喉元や頭の羽根
は抜け落ちて、新しい羽がカプセルになってタケノコの芽みたいに伸びてきています。
上に古い羽、下から新しい羽。入れ替わるときで、外見はぼろぼろ。みすぼらしい姿に
なっています。オスもメスも今は、外見では分かりづらい状態です。
飛んでも羽がそろっていないので、遠くまでは飛べません。せいぜい2、30メートルほど
です。すぐに草むらに降りてしまいます。
地面に落ちた草の実や草むらに残っている草の種をついばみ、お腹を膨らませています。
羽根が伸びて、すっかり冬羽になった連中から集まり出してきています。
換羽中のアオジは囀っているときの精悍さはすっかりなくなり、警戒心が一段と強くなり
すぐに草むらに飛び込んでしまいます。
尾が伸び、精悍さが戻るまで、もう少しです。川沿いで移動してくるアオジを捕獲して
リングを付けるバンディングが始まりました。毎年、春と秋、渡ってきた当初と渡って
行くアオジが集まるときを狙い、バンディング調査が行われています。