やりがい搾取
字の如く或るジャンルにやりがいを感じる人から労働力を搾取する。
アニメ業界がその発端だった様な気がする。
あの手塚の、あのジブリの作品を作るという夢の世界へ入ったらもう死んでもいい。
そんな若者を疲弊させてこき使う訳だ。
寝る間も惜しんで仕事を続け給料は僅かばかり。
すり減って体が動かなくなるまで働いて真っ白に燃え尽きる。
明日のジョーかよ!!
それでも当人はあの憧れの世界で働く事が出来たと生涯誇りにするのだ。
労使ともに自己陶酔の世界だからそれは仕方が無い。
洗脳とかなり近い気もするが。
これね、実は如何にも日本的な環境なんだ。
つまり昔からある徒弟制度ね。
弟子はひたすら師匠につくし滅私奉公で働く。
そうやって技術や生き方を学ぶ訳だ、無償で。
徒弟制度は基本的にタダ働き、その代わり飯と住まいは保証される。
同時に本来の仕事とは無関係の子守りや雑用までやらされる。
まあ体のいい奴隷だね。
仕事も教える事はほぼ無い。
二言目には”見て覚えろ”
こうして本来なら二年で身に付く技に10年掛けるのが正しい職人の世界だと思い込まされる。
だからどんどん衰退していったんだなあ。