出版系へ流れ込んだ広告系のお蔭でカメラマンは飽和状態となった。
元々出版は余り景気は良くないから版元はこれを好機と捉える。
つまりギャラを一方的に下げてもカメラマンには拒否する事は出来まいと踏んだのだ。
その通りだった。
安くとも他が無い以上どうしようもない。
交渉の余地など無く一方的に下げられたのだ。
ギャラは下がっても仕事があれば何とか次を探す事は出来る。
皆そんな思いで耐えていたのだろう。
所が事態はそんな状況を遥かに超えていたのである。
細々と続けていた媒体が廃刊、付き合いのあった会社が解散、倒産と出版不況そのものが身近にドカンと現れた。
これはかなり厳しい状況で以前なら直ぐに次を見つけて別媒体で仕事が出来たのがそうはいかない。
前述したように人は余っている。
そして最大の問題は年齢、40過ぎの親に近い世代より自分達より下の方が編集者は使い易いに決まっている。
こうして大きな波で年配は消えていく。
廃業を考える最初の段階である。
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