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都民ファースト都議:憲法、安倍政権アンケートに…50人無回答 〔毎日新聞 2017.8.6〕

2017-08-07 14:34:09 | 都議選

 都民ファースト議員らのTwitter、見事なまでに広島平和式典や原爆投下、平和について触れられていない。これも上からの指示なのでしょうか?村上 さとこさんFBより)

 

↓ 無回答の理由が「都政に専念するため」だそうだが、議会人と憲法を切り離すことは出来ない。北九州市議会では自民党による「憲法論議の推進」意見書が決議されており、全国各自治体も同様なはず。各議員の明確なスタンスが求められている村上 さとこさんFBより)


https://mainichi.jp/articles/20170806/k00/00m/040/132000cより転載

50人無回答…憲法、安倍政権アンケートに

 
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 7月の東京都議選で当選した127人の都議に毎日新聞が安倍政権の評価や憲法改正の賛否について尋ねたところ、小池百合子知事が率いる第1会派「都民ファーストの会」の議員のほとんどが無回答とし、その理由について記した議員の大部分が「都政に専念するため」と説明した。都民ファースト本部から示された模範回答を、そのまま書き込んだといい、所属議員からも「自由な発言が許されない雰囲気がある」との声が上がっている。【関谷俊介、円谷美晶】

理由も同じ 「自由な発言、許されない雰囲気」

 アンケートでは8日に予定されている都議会臨時会を前に、都議の政治的スタンスを確認するため「安倍政権を評価するか」「憲法改正に賛成か」を尋ね、都民ファースト所属の2人を除く125人から回答を得た。

 都民ファーストの議員は、民進党出身の石川良一都議が安倍政権を「評価しない」、民進党出身の中山寛進都議と自民党出身の山内晃都議が「わからない」としたが、他の50人は無回答だった。無回答の理由は、ほとんどが都民ファースト本部が示したという模範回答の「都議として都政に専念する立場であり、国政についてのコメントは控える」と書いた。憲法改正についても石川、中山、山内の3都議が「わからない」とした以外は無回答だった。

 一方、公明党、自民党、共産党、民進党は答えがほぼ一致したが、無回答ではなかった。

 都民ファーストは新人が39人を占める。今回のアンケートに限らず会派の締め付けは厳しく、都議が報道機関の取材に応じる場合も原則、本部の許可を得る必要がある。また報道機関も、本部に都議への質問内容を事前に提出することを求められている。

 小池氏は都議選前の6月1日から投開票翌日の7月3日まで、都民ファーストの代表に就いており、識者らからは「都民ファーストの議員が知事のイエスマンになる危険性がある」との指摘もあった。

 こうした状況について、都民ファースト関係者は「自由な発言が許されない雰囲気がある。都議が話したことを悪く報道されるのを恐れて守りに入っている」と説明。ある都議も「今のメディア対応のやり方が正しいとは思わない」と漏らす。

 これに対し、野田数(かずさ)代表は「どんな取材を受けるのか本部が把握することは、民間企業なら当然の対応。うちは既存政党よりも確実に情報公開が進んでいる」と強調した。

改憲論者、小池氏 9条発言避ける

 小池氏は安倍政権や憲法改正について、どんなスタンスをとってきたのか。

 都議選で小池氏は、都議会自民党の批判を繰り返したものの、加計(かけ)問題などに揺れていた安倍政権を正面から非難することはなかった。また、憲法については2014年の衆院選で実施した毎日新聞のアンケートに9条改正「賛成」と答えるなど改憲論者だ。

 7月に都内であった講演会では、安倍内閣の支持率急落の理由を「小さなほころびが反感を呼んでしまって低下につながっている」と分析。そのうえで、「改革してこそ保守。安倍さんのお友達が進めていた(保守政治家の)会議には入っていない。少し居心地が違うなと思って」と話している。また、講演会では9条改正について見解を尋ねられたが、発言を避け「9条だけでなく、落ち着いて(憲法)全体をみるべきだ」と語った。【芳賀竜也】

 北川正恭・早稲田大名誉教授(行政学)の話 本来は選挙で選ばれた公人である議員は民意を反映して考えを述べられるべきで、都民ファースト議員のアンケートの内容はいかがなものかと思う。議員が都民に自分の言葉で説明責任を果たせなければ議会は再びブラックボックスになりかねない。首長とけん制し合ってこそ地方自治は成り立ち、こうした状態では都議会のチェック機能が危惧される。


 

 

 


広島【一本の鉛筆があれば…八月六日の朝と私は書く】歌:美空ひばり~いばらの道が続こうと、平和のためにわれ歌う

2017-08-07 02:59:45 | 核爆弾 広島長崎

いばらの道が続こうと、平和のためにわれ歌う (美空ひばり)

 

TAP the POPhttp://www.tapthepop.net/day/13548より転載

TAP the DAY

一本の鉛筆があれば戦争はいやだと私は書く、一本の鉛筆があれば八月六日の朝と私は書く

2017.08.06

その歌が誕生したのは平和をテーマにした音楽祭が、広島で新しく始まったことがきっかけだった。

幼少時に父が徴兵された美空ひばりは、四人の幼子を抱えた母と一緒に戦火の中を生き延びてきた。
横浜大空襲のときには避難した防空壕で、生き地獄のような恐怖も体験している。

”世界に平和を発信したい”という広島テレビ放送の企画に賛同した美空ひばりは、音楽祭への出演を快諾して課題となった新曲「一本の鉛筆」に取り組んだ。

  一本の鉛筆があれば
  私は あなたへの愛を書く
  一本の鉛筆があれば
  戦争はいやだと 私は書く


この真っ直ぐなメッセージ・ソングを作詞したのは脚本家の松山善三、音楽祭の総合演出を引き受けた映画監督である。
そして黒澤明監督の映画音楽で知られる音楽家、佐藤勝がメロディとアレンジを担当して新しい歌が完成した。

一本の鉛筆と一枚の紙があれば、たった一人でも反戦を訴えることができる。

美空ひばりは1974年8月9日に開かれた第一回広島平和音楽祭で、初めてこの歌を人前で歌うためにスタンバイしていた。
その日も暑い日になった。

会場の広島体育館には冷房設備がなく、出番を待つための場所に指定された体育館の用具置き場のようなスペースには、氷柱が一本立っているだけだった。

そこで早くから出番を待っていた美空ひばりに、広島テレビのディレクターが暑さをを気遣って声をかけた。

「ここは暑いですから、冷房のある別棟の楽屋でお待ちください」


美空ひばり誰に言うでもなく、こうつぶやいた。

「あの時、広島の人たちは、もっと熱かったのでしょうね」


その日から、美空ひばりは「一本の鉛筆」を数多い持ち歌のなかでも、大切な曲の上位に入れて歌うようになった。
10月1日にはシングル盤が発売された。

MUSIC LABO VOL.207R0038

それから14年後の1988年に、美空ひばりは再び広島平和音楽祭に出演した。

大腿骨頭壊死(えし)と肝臓病で入退院を繰り返していた美空ひばりは、もう再起は絶望的と伝えられていたにもかかわらず、その年の4月11日に開かれた東京ドームにおける「不死鳥コンサート」を成功させて、見事に復活をアピールしたばかりだった。

しかし東京ドーム公演後を境に体調はひどく悪化し、一人で歩くことさえ困難な状態になってしまった。
その日も会場となった広島サンプラザの楽屋にはベッドが運び込まれて、彼女は点滴を打ったままずっと横になっていた。

ところがひとたび舞台に上がって観客の前に立つと、美空ひばりは笑顔を絶やさずに「一本の鉛筆」を歌い切った。
そしてステージを降りた時、「来てよかった」と微笑んだのだった。

  一本の鉛筆があれば
  八月六日の朝と書く
  一本の鉛筆があれば
  人間のいのちと 私は書く


翌年の6月24日、美空ひばりは52歳の若さで逝去した。


しかし美空ひばりによって生命を与えられた「一本の鉛筆」は、浜田真理子ほか多くの女性シンガーたちに歌い継がれて、今ではスタンダード・ソングになっている。


<注>本コラムは2014年8月4日に初公開した「一本の鉛筆があれば戦争はいやだと私は書く」の改題、改訂版です。


美空ひばり『一本の鉛筆 (MEG-CD)』


<これは美空ひばりさんとも親交のあった坂本九さんの長女、大島花子さんの「一本の鉛筆」です>