東北、北陸の豪雪地帯で、雪の降る夜に出る女の妖怪。
雪の精霊とも言われる。
色白ですらりと痩せ、白い着物を着ているらしい。
色白の美女とされることも多い。
雪女の気に入られると見逃されるとか。
山中等で出くわした人間の命を奪うが、口の堅い人間には口外しないことを約束させ、殺さずに見逃す物語はよく知られている。
岩手県遠野地方では、小正月(旧暦一月十五日)の夜や冬の満月の夜には、雪女が多くの童子を連れて雪の上で遊び、行き遇う人間を凍死させるからと、人間の子どもたちは外で遊ぶことを禁じられたという。
雪女の息吹きが猛吹雪を起こすのも、知られている。
怒らせて荒れ狂う雪女はちと怖いが、美女と言われる落ち着いた雪女にはあってみたいものだ。