欄干の玉葱!?かぶらの形にも似てるし、長ねぎの「ねぎぼうず」にも似た形をしている。
爆風スランプのサンプラザ中野は、武道館の屋根の形を♪あの、玉ねぎ~🎶と歌っていたのをご存知だろうか。
あれはいったい何の為に付いているのか。
名前は「擬宝珠(ぎほうし)」という。
仏教の建築様式が日本に伝わった時に一つの技法としてもたらされた物で、中国古来の装飾である。
そもそも仏教では、あらゆる願いを叶える不思議な珠を「宝珠(ほうじゅ)」と呼び、仏の象徴としてきたが、その形を模して建造物に組み込み「擬宝珠」という名を付けたと言われる。
玉ねぎの様な形をしているが、じつはこれは「炎」をかたどった物である。
仏の象徴という意味とは別に、擬宝珠は欄干や屋根の頂部を腐食から守る目的で取り付けたとも考えられている。
木造りの建造物は風雪に弱く、腐食を防ぐ為でもあったらしい。
伊勢神宮(内宮)入口の五十鈴川に架かる宇治橋の欄干に、この玉ねぎ(擬宝珠)が有った事を思い出すのだが。