水木しげるの漫画でイメージされてしまっているが、妖怪といわれる彼等が人間に何を訴えたいのか、人間を殺したり怖がらせるだけでは、彼等の思いが人間には解らないと思うのだが。
妖怪存在の本質は何のだろうか。
「ろくろ首」とは首がくねくねと伸びる妖怪。
女が多く、夜ごと行灯の油をなめるものもいるとか。
「ろくろ」とは井戸の鶴瓶を引き上げる滑車のことで、長く伸びた首を連想させることから、この名がついたとも言われている。
江戸時代後期の伴高溪(ばんこうけい)
の随筆「閑田耕筆(かんでんこうひつ)」には、ある俳諧師が一夜を過ごした吉原の美しい遊女が、ろくろ首だという噂を聞き、確かめに行くと、眠った遊女の首が一尺(約30cm)ほど伸びたという。
真偽の程は定かではない様だ。