爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

命の散り際

2021-05-18 09:30:18 | 日記
1995年(平成7年)1月17日に発生した、阪神・淡路大震災。

4500名以上の方が亡くなった。

倒壊した家屋の下敷きになって動けない女子中学生に火の手が迫っていた。

泣き叫び必死に助けようとしていた母親に向かって、「火が来ようけん、お母ちゃん、はよ逃げて~」と叫んだ。

手のつけようが無かった。

いよいよ火が迫ってきた。

母親の背中に小さな声が『さようなら』って告げて。

小さな命の火が消えようとしていた。

なす術もない母親の目の前で、小さな命が消えていった。

特攻に向かう青少年の如くに。