爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

埋蔵金

2021-05-28 08:48:57 | 日記
30年ほど前の埋蔵金伝説。特に徳川埋蔵金の発掘でテレビを賑わせた時期があった。

ここで埋蔵金を掘り当てたら、お金持ちになるのだろうか?

一獲千金を狙う庶民の夢の象徴は宝くじだが、埋蔵金の発掘にロマンと実利を求めているマニアもいたようだ。

徳川の埋蔵金でも信玄のお宝でもいいのだが、「見つけた」となったら一気に大金持ちになれるのだろうか。

これがそう簡単にはいかない。

出てきた埋蔵金(お宝)は、掘った土地の所有者と山分けするのが決まりになっている。(らしい)。

独り占めは許されない。

さらに埋蔵品が文化財としての価値が有るという事になると、国家権力があざとく介入してくる。

「ご苦労さん。これはみんな国のものだから、没収させて頂く事になる」となってしまうのだ。

むろん只でとは言わない。

これが報償金になりますと、雀の涙ほどのお金と引き換えに、全て国の所有物になってしまう。(ようだ)。

掛かった労力に見合わない様だから、やらない方が得策ではないだろうか。







前科○犯

2021-05-28 01:39:13 | 日記
刑罰に処せられる行為をし、「刑」を言い渡されれば、「前科」がつく。

罪を犯したのだから、当然だが、この前科はある一定期間を過ぎれば、消えてなくなる。(らしい)。

禁固(刑務所内に留置して労働させない刑)以上の刑を受けた場合は、「お務め」を終えてから10年の間、再び刑を受ける行為をする事がなければ、前科は消える。(らしい)。

罰金以下の刑では五年の間、以前に受けた罰金刑以上の刑に処せられる事をしなければ、これも前科は消える。(らしい)。

つまり、みずから行った行為を反省し、一定期間社会で平穏な生活を営んでいれば、「前科者」のレッテルは消えて無くなる事になっている。(らしい)。

しかし、現実は過去に罪を犯した事が解れば、社会の目が温かいとは限らないし、公にはしていないが警察の内部資料には、一生消えない「罪」の記録がある、らしい。

指紋照合で前科が「割れる」事を見ても、それはどうやら事実の様である。

もう50年以上も前の話だが、私が16歳で「軽四輪運転免許」を取って交付時に、右手全ての指紋を録られた事が、思い出される。

そこで思ったものだ、これで悪い事が出来なくなったと。

(現在に至り、してはいないんですが)。






老化現象

2021-05-26 14:10:14 | 日記
一般的に老化と共に知能も衰えると考えられがちだ。しかし、それは事実ではない。

心理学の分野では「知能は年齢と共に低下はしない」という調査結果が出ている。

その調査では、同世代から被験者を抽出し知能テストを7年ごとに3回行い、年齢の変化がどう出るかを見た。

結果、世代間には大きな差が見られたが、同世代の中ではほとんど変化が見られなかったという。

とはいえ、老化現象は明らかに存在する。

その原因は何かといえば、年を取ると共に知能を使わなくなることだ。

近年、脳を活性化するゲームや書籍が人気を呼んでいるように、知識をちゃんと使っていれば、年齢を重ねてもなお成長を続けられるものなのである。

知能を使って伸ばせと言っても、勉強をしろという訳ではない。

何か生きがい、やりがいの有るテーマを見つけ、それに情熱を注ぎ込めばよいのである。

大人になったらテーマを探し、楽しみながら成長を続けたいものである。

また、その他さまざまな成長、発達も、成人までに終わると考えられているが、これも勘違いである。

人間が持つ機能の「代謝」「身体活動」「生殖」「精神活動」のうち「生殖」と「精神活動」は成人してからも
伸び続ける「成人の発達区分」なのである。

生殖活動のピークは30代、精神活動は60代まで伸び続けるという結果が出ていると、物の本には書かれている。

まだまだ諦めるには、及ばないないだろう。










生徒たちとの約束

2021-05-25 21:37:46 | 日記
藤井一(はじめ)中尉は戦時下の熊谷陸軍飛行学校で、中隊長として教官を勤めていた。

戦争の傷跡が左手に残り、パイロットとしての技術を得ていなかった藤井は、主に生徒たちに戦地に赴く心構えなど、精神訓育に携わっていた。

敗戦色深まるなか、「航空兵は潔く飛行機と共に運命を共にすべし」。

「本官も必ずお前たちの後から征くからなっ!」と意気を鼓舞するしかなかった。

特攻の任を受け、勇んで飛んでいく教え子たちを見送る藤井の心中は、必ずしも穏やかではなかった。

私は何をしているのだろうかと。

死ぬことを目的とした特攻で、あの子達を戦地に送り込むだけの使命なのかと。

「本官も必ず後から征くから」と言わざるを得ない立場に、藤井自身も苦悩していた。

家庭には妻と幼い女児二人がいた。

妻に特攻の志願を話すと、「残された私達はどうやって生きて行けばいいのですか」と詰め寄られた。

生徒達との約束と、家族を守らなければならない責任感で、板挟みの藤井の心は沈み込んでいった。

再度に渡る特攻志願にも関わらず、優秀な藤井の申し出は ことごとく却下された。

そんなある日、藤井に妻子の訃報が入る

幼子を妻自身が両脇に括り付け、12月の大川に身を投じた姿だった。

私達が居たのでは貴方はご自分のお務めが果たせないでしょうから、一足お先に逝ってお待ちしていますとの遺書が有った。

「寒かっただろうね、冷たかっただろうね」。

鬼教官の目に涙が光った。

この事件はセンセショーナルに上層部に伝えられ、藤井自身の血書嘆願により特別に「特攻」が認められたのだった。

昭和20年5月28日、藤井は小川彰少尉が操縦する飛行機に通信員として搭乗し、漸く教え子達との約束を果たすのだった。

「あとから征く」と言った上官たちが戦後いかに多く生き残ったか。

「宜しく頼む、頑張ってくれ」と言えば、責められる事も無かっただろうに。








































約束

2021-05-24 02:20:35 | 日記
約束とは、互いに固く誓い合うこと。

先の大戦に於いて「決死隊」として、作戦に前後し赴く隊員たちが「あとを頼む」「靖国で待っている」と約束を交わし、敵地に赴き散っていった彼等の心情を想う。

「御国の為に」「愛する人の為に」。

命を捧げ散っていった。

崇高なる魂の掛けどころ。

靖国で待っている友に恥ずかしい処は見せられない。

そして勇敢に散っていった。

天晴れとしか言いようがない。

よくぞ戦って下さいました。

感謝の念しか浮かばない。

心より有り難う御座いましたと。

彼等の犠牲の上に、現在の日本が有ることを決して忘れてはならない。