朝、早起きして、生徒の集合時間より一時間早く、鶴丸高校へ入試応援に向かう。
二時間睡眠なのに全くきつくない。
緊張をほぐしてあげることばかり考えていた。
体育館から入試会場へ向かうまで気を抜かない。
渡り廊下を歩く時、ついつい頑張れと叫ぶ僕。
何人かは気づいてくれたと思う。
応援を終え、和田の教室長とジョイフルへ行き、話し込んだ。
同じ境遇にあり、彼にずいぶん救われた。
そして…
本日の夕方をもって、中３の指導が終わった。
もうしてあげられることはない。
そう考えると、涙がこぼれそうになり、必死でこらえた。
中２の時に、もっと頑張らせることができたのにという後悔の念やら、もっと教えたかったという気持ちやら、いろんな思い出が交錯し、たまらない気持ちになった。
そんな中、和田に電話すると英語の社員が出た。ついついいろいろと話してしまい、また救われた。
もう１人の和田の数学の社員もそうだが、三人ともよく笑ってくれる。
しょぼい僕はそういう人達に支えられている。
ありがたいことだと思う。
明日は甲南高校へ入試応援に向かう。
五時間ほど眠り、明日も前を向いて頑張ろうと思う。
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