今日は正午から父の葬式だった。 最後の別れを告げた。
最後の最後になって、父の死後、初めて涙がこぼれた。
一度涙がこぼれると、わけもなく、悲しみがこみ上げてきた。
ずっと気が張っていたのかもしれない。
火葬場から戻り、寺でお経を聞いていると、夢と現実の間の半覚醒状態に。
長い長い不眠のトンネルに光を見出したのか、夕食中も人の話を聞きながら、眠ってしまう僕だった。
親戚や関係者の人達が、我がことのように頑張ってくれた。
そういうことに疎かった自分が恥ずかしく思えた。
親の死は必ずたいていの人が経験することになる。
自分達にもこういう日が来るとは思っていたものの、心の準備はできていなかった。
「人は一人では生きていけない 。」
つくづくそう思えた3日間であった。
全てのものがありがたい。
精一杯、人生を楽しもうと思う。
そして、そろそろ僕も独身にさよならせねばなるまい。
無論、まだ相手はいないのだが…