7月の最終日曜日が、我が家の墓のある墓地組合の一斉清掃の日と決まっている。
こちらの田舎では、寺に属した墓地や、自宅近くにある墓地やと家によっていろいろである。
寺に属している墓地であっても、その管理は寺の組織とは別に墓地組合があって
清掃やいろいろの墓地に関する用事をしている。
我が家は今年、20戸ほどの墓地組合の長を引き受けており、会費や水道料の会計管理、清掃などの行事の段取り、
焼却炉の当番を決めたりする用事がある。
今年はまさかこんなに暑くなるとは思わなかったので、昨年どおり朝8時から10時までと連絡した。
昨年、溝にたまった泥を引き上げることになっていたがやっていなかった為、
今年は草刈りとその作業もすることになった。
当日は朝から焼けつくような日だった。それでも前日よりは多少陽が弱くほんの少しましだった。
欠席した者は1000円を払う という取り決めがあるが、これは歳をとって出られない方のための取り決めであって、
「1000円払うから出なくてもいい」というわけには行かない、暗黙の了解の様なものがある。
10時にお茶を持っていくように予定していたが、9時半にとの連絡が入り、用意していたお茶やお菓子の他に、氷も持っていった。
それまでに一度休憩があり、近くの他の役員の方もお茶を出していてくださったようだった。
それほど今年はたいへんな暑さで、長年農家をされていた方でも、たいへん疲れたご様子だった。
特に夫を亡くされた方で70代やそれに近い方、家に若い者がいない方が出ておられるのを見ると、
墓掃除のことに限らず、いつも夫や息子に出てもらっている自分が申し訳ないような気がした。
それぞれの家の墓の管理をする方も老齢化などいろいろ事情があって、たいへんだ。
墓地は山の上というほどではないにしても、石段を上がっていかないといけない。
数年前にはその石段に各戸で12,000円づつ負担して手すりがつけられた。
墓を継ぐ人と連絡がつかなくなって、親戚に当たる方が仕方なく管理をしておられる墓もある。
そのお宅自体も娘さんがみな嫁いでしまわれて、この先 娘に迷惑を掛けないためにはどうしたらいいだろうと話される方もある。
各家の墓の掃除はこれから始まる。普段からきれいにしてあるが、盆はちょっと念を入れて掃除をする。
旅行して他の土地を見ると、普段あまりかまっていないらしい草ぼうぼうの墓地をみて驚く。
実を言うと、私の里のほうでも、新仏さんや彼岸や盆を除いてあまり墓にはお参りしなかった。
今、私が住んでいる土地はそれほどでもないが、安来市の旧市内の墓地は「競争している」と皮肉られるほど
花をきれいに飾って普段のお参りも欠かさない。
また、我が家の墓のある墓地を含めて、この近くには、「両墓制」(りょうぼせい)といわれるしきたりの残った祀り方がある。
これは、民俗学的に調べられていて、お骨や遺体を埋めるいわゆる「埋め墓」とは別に、祀り墓があり、
2箇所を管理し拝むというものである。
草刈りをおわった墓のげし(傾斜面)はすがすがしく見えた。
それぞれの家の事情を呑み込んだまま、また盆がやってくる。
こちらの田舎では、寺に属した墓地や、自宅近くにある墓地やと家によっていろいろである。
寺に属している墓地であっても、その管理は寺の組織とは別に墓地組合があって
清掃やいろいろの墓地に関する用事をしている。
我が家は今年、20戸ほどの墓地組合の長を引き受けており、会費や水道料の会計管理、清掃などの行事の段取り、
焼却炉の当番を決めたりする用事がある。
今年はまさかこんなに暑くなるとは思わなかったので、昨年どおり朝8時から10時までと連絡した。
昨年、溝にたまった泥を引き上げることになっていたがやっていなかった為、
今年は草刈りとその作業もすることになった。
当日は朝から焼けつくような日だった。それでも前日よりは多少陽が弱くほんの少しましだった。
欠席した者は1000円を払う という取り決めがあるが、これは歳をとって出られない方のための取り決めであって、
「1000円払うから出なくてもいい」というわけには行かない、暗黙の了解の様なものがある。
10時にお茶を持っていくように予定していたが、9時半にとの連絡が入り、用意していたお茶やお菓子の他に、氷も持っていった。
それまでに一度休憩があり、近くの他の役員の方もお茶を出していてくださったようだった。
それほど今年はたいへんな暑さで、長年農家をされていた方でも、たいへん疲れたご様子だった。
特に夫を亡くされた方で70代やそれに近い方、家に若い者がいない方が出ておられるのを見ると、
墓掃除のことに限らず、いつも夫や息子に出てもらっている自分が申し訳ないような気がした。
それぞれの家の墓の管理をする方も老齢化などいろいろ事情があって、たいへんだ。
墓地は山の上というほどではないにしても、石段を上がっていかないといけない。
数年前にはその石段に各戸で12,000円づつ負担して手すりがつけられた。
墓を継ぐ人と連絡がつかなくなって、親戚に当たる方が仕方なく管理をしておられる墓もある。
そのお宅自体も娘さんがみな嫁いでしまわれて、この先 娘に迷惑を掛けないためにはどうしたらいいだろうと話される方もある。
各家の墓の掃除はこれから始まる。普段からきれいにしてあるが、盆はちょっと念を入れて掃除をする。
旅行して他の土地を見ると、普段あまりかまっていないらしい草ぼうぼうの墓地をみて驚く。
実を言うと、私の里のほうでも、新仏さんや彼岸や盆を除いてあまり墓にはお参りしなかった。
今、私が住んでいる土地はそれほどでもないが、安来市の旧市内の墓地は「競争している」と皮肉られるほど
花をきれいに飾って普段のお参りも欠かさない。
また、我が家の墓のある墓地を含めて、この近くには、「両墓制」(りょうぼせい)といわれるしきたりの残った祀り方がある。
これは、民俗学的に調べられていて、お骨や遺体を埋めるいわゆる「埋め墓」とは別に、祀り墓があり、
2箇所を管理し拝むというものである。
草刈りをおわった墓のげし(傾斜面)はすがすがしく見えた。
それぞれの家の事情を呑み込んだまま、また盆がやってくる。