古里の暮らしの中で

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小さな幸せ

2013-08-08 09:08:11 | 乳がん
今年5月、乳がん手術から丸5年を迎えた。

主治医が「5年になりましたね」と感慨深げにおっしゃった。
私は「はい、有難うございます」とは言ったものの、
1年ごとの詳しい検査の時期が少しづつ、ずれていて、
5年目の今年の検査はまだだったので、心から喜べる心境ではなかった。

その検査が先日あり、画像を見る限り”再発は認めない”とのこと。
本当にほっとした。
再発もなく、元気で5年生存できたことはありがたいと思わなくてはならない。

主治医に「少しホッとしました」と言ったら
「この病気は5年でホッとしたらいけません、まだまだ頑張ってください」と言われた。

丸3年たった時、「次は5年を目指します」と言ったら
主治医は「もっともっと先を目指してください」とおっしゃった。

私の5年生存が統計の確率を少し上げるかも・・・・・
でも、いつも思うのだけど、再発率、生存率と言っても自分にとっては0が100しかない。

がんになってから初めての同窓会の時、誰にも言わなかったけれど
これがみんなに会える最後かも、と思っていた。
それから2年後の同窓会の時も、そう思った。
次回はどうなんだろう。
でも、次回出ることを考えているということは、きっと自分は大丈夫と思っているということかな。

5年の歳月は、徐々に以前の怠惰な平凡な生活に戻しつつある。
やりたいことをやっておく、という気負った感じがいつの間にか薄くなっている。
でもそれが幸せなことではないのかなー。

先日、親戚の者のがんがわかり、夫がその家族にお見舞いの電話をしていた。
「本人が一番つらいけれど、家族も大変だろう」と。

私のつらさをちっともわかってくれない感じの夫に、いつも内心苛立っている私だが、
それなりに夫もつらさを隠しているんだ。
本当は私もそれをわかっているのだが、少しは心配している様を見せてもいい、と
思うのは私のわがままかな。