古里の暮らしの中で

私の住んでいる地域の文化を紹介する

JR西日本の大きな壁

2013-10-14 13:52:16 | 日々の暮らし
8月7日、地区のおじいさんが列車にはねられて亡くなった。
300mほどの間でこの30年間に4人目の犠牲者となられた。
踏切を渡ってから、線路の向こうに道さえあれば防げた事故だ。
子供1人とお年寄りが3人。特にこの場所は2人目だ。
それというのも松江側が急カーブになっているため、見通しが悪い。

これが亡くなられた場所


いつの間にか看板の字句が変わっていた。
国鉄時代は「列車が来ます。気をつけて渡ってください」
以前写真を写したときは「ここは危険です。安全な踏切を渡ってください」
今回見たら「線路横断は危険です。ここは踏切ではありません」と。
踏切を渡っても、道がなくて行くことができないから、踏切でない線路を横切るしかないのに。

この度、地区として線路の向こう側に道をつけてもらうよう、
市にお願いしていっしょにJRに申し入れをしたところ、地域住民とは面会しないとのことで
市役所から出かけてくださった。

しかし、「赤道(あかみち)である昔の出雲街道を線路が横断していることは承知している。
線路を横切らなければ自分の畑に行くことができないことも承知している。だから通るなとは言わない。
対策としては、警笛を鳴らすくらいだが、これだと地区民から苦情が出るのではないか」とのこと。
現状の改善は少しも考えられていないようだ。

もう4人も亡くなっているのに、対策はないのか。
あと何人亡くなれば考えてくれるのか。
列車の乗客だって非常ブレーキがかかれば危ないだろうに。

市役所に職員の方が、JRとの話し合いに憤慨しておられたのは少しの救いにはなるが、
公共の為にはどうしようもないのかという、むなしさだけが残る。

線路がついたのは明治41年、犠牲者が出だしたのはここ30年のこと。
列車が電車に変わり高速化されても、施設はそのままでいいというのだろうか。

おりしも今日、踏切近くで工事が始まった。


そこはもし私たちの要望が聞き入れられるならば、岩を削る場所なので警備の方に聞いてみた。
「雪が降った時、上の竹が線路に覆いかぶさるのを防ぐため、柵を作る」とのこと。

これ以上、犠牲者を出さないためにはどうしたらいいのだろうか。
「明日は我が身」地区民の声はJRには届かないのだろうか。