私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

ハイペリオンⅠ 11~14行目

2009-12-26 18:06:52 | J・キーツ
Hyperion John Keat

I[ll.11-14]

A stream went voiceless by, still deadened more
By reason of his fallen divinity
Spreading a shade: the Naisd' mid her reeds
Press'd her cold finger closer to her lips.


ハイペリオン   J・キーツ

かたえの小川は 音もなく 
御稜威のおとす 影ゆえに 
なおいやまさに せせらがず みつはおとめは アシの間で
冷たい指を くちびるに おしあて音をひそむ


 ※12行目「御稜威」は「ミイツ」です。