私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

蓮を喰うものたち 49-50行目

2011-03-31 19:17:26 | 英詩・訳の途中経過
The Lotos-Eaters Alfred Tennyson

[ll.49-50]

Or night-dews on still waters between walls
Of shadowy granite, in a gleaming pass;



蓮を喰うものたち   アルフレッド・テニスン

[49-50行目]

夜の滴の しじまなす 陰なすみかげのはざまぬけ
雲母きらめく山の路の 水にしたたるよりほそく



 ※久々の~以下同。50行目「雲母」は「きらら」、「山の路」は「やまのじ」です。

 

蓮を喰うものたち 46~49行目

2011-03-25 19:46:49 | 英詩・訳の途中経過
The Lotos-Eaters Alfred Tennyson

[ll.46-49]

CHORIC SONG

I

There is sweet music here that softer falls
Than petals from blown roses on the grass,


蓮を喰うものたち   アルフレッド・テニスン


[46-49行目]

合唱歌

    Ⅰ

此処にはあまいしらべあり ひらきそる
ばらのひとひら草の辺に おちる音よりやわらかく


 ※本日も停電中止&久々に更新。49行目の「音」は「おと」です。ついでに徒然の所感など。
  今朝方新聞で読んだところでは今回の件を受けてアセアン諸国が原発の建設を見直しているのだとか。
  今口にすることではないかもしれませんが、これは喜ばしいことのような気がしました。
  所謂先進国以外の地域が異様なまでに大量のエネルギーを消費するやり方とは別の方向へむかうきっかけになるなら、すっかり電気に甘やかされてしまった私たちの失敗にも意味があったのかなあと。……そのためにもっとも苦しんでいるのが、もっとも便利さを貪っている首都圏の人間でない点は心苦しいかぎりですが。いろいろと物思う春です。ともあれ被爆なさった二名に感謝とお詫びを。ことない、はずはありませんがかなうかぎり最善の回復を祈ります。

蓮を喰うものたち 44-45行目

2011-03-20 16:32:40 | 英詩・訳の途中経過
The Lotos-Eaters Alfred Tennyson

[ll.44-45]

And all at once they sang, "Our island home
Is far beyond the wave; we will no longer roam."




蓮を喰うものたち   アルフレッド・テニスン

[44-45行目]



みなふいに 声をそろえて唄いだす われらの小島は
波のかた もどりさまようことはない


 
 ※本日は停電中止。合間を縫ってささやかな浪費を。
  埼玉中部は良い天気でしたが東北はいかがでしょうか? 
  被災地の寒さを考えると些末な不自由ながら陽光のありがたさが身に沁みます。

  先日はじめて夜間に停電したとき真暗闇を覚悟して外に出てみますと、何かの間違いのように明るい月夜でした。
  向かいの家の屋根瓦が月光を弾いて光るのです。
  闇夜が本当に暗がりだったころの目には満月は神々しかったのだろうなあ、としみじみ思いました。あきらけきは貴し。光るってだけで聖化されるのでしょう。


お悔やみ申し上げます&日はまた昇る

2011-03-14 09:26:02 | 日記
訳者です。
なにやら大変な事態になりましたね。
ご覧になっている方はもちろんご無事と思いますが、ご家族、お知り合いに災難がありましたらお悔やみ申し上げます。
当方埼玉県民なので被災というほどではありませんが例の計画停電の影響はダイレクトに受けそうです。
こういうときこそ詩と歌をを、と思いつつ節電中。しばらくは更新が滞ることと思います。

被災なさった方が少しでも温かく夜を過ごせることを祈って。くれぐれも春の雪なんぞ降るなよ。
散文的な結びで失礼。ともかくも朝は来ます!




蓮を喰うものたち 42-44行目

2011-03-09 19:54:46 | 英詩・訳の途中経過
The Lotos-Eaters Alfred Tennyson

[ll.42-44]

Weary the wandering fields of barren foam.
Then some one said, "Wewill return no more,"
And all at once they sang, "Our island home



蓮を喰うものたち   アルフレッド・テニスン

[42-44行目]


よしなきあぶくの海ばらを まよう船路もうとましく
ならもうと ひとりがのれば
みなふいに 声をそろえて唄いだす

 ※44行目  "Our island home以下は次回に。