私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

イースト・コーカーⅡ 28~31行目

2010-06-29 18:38:34 | 英詩・訳の途中経過
East CokerⅡ  T. S. Elliot

    [ll.28-31]


The serenity only a deliberate hebetude,
The wisdom only the knowledge of dead secrets
Useless in the darkness into which they peered
Or from which they turned their eyes. There is, it seems to us,


イースト・コーカーⅡ    T・S・エリオット

    [28-31行目] 

静けさはただ思慮ある愚かさであり
智慧はただ死した秘密の知識であり
無益なのだ かれらの見つめていた
あるいは目を逸らしていた闇の内では 


 *31行目「There is, it seems to us」以降は次回に。


イースト・コーカーⅡ 24~27行目

2010-06-27 17:06:32 | 英詩・訳の途中経過
East CokerⅡ  T. S. Elliot

    [ll.24-27]

Long hoped for calm, the autumnal serenity
And the wisdom of age? Had they deceived us
Or deceived themselves, the quiet-voiced elders,
Bequesthing us merely a receipt for deceit?


イースト・コーカーⅡ    T・S・エリオット

    [24-27行目] 

長く 静けさと秋のうららかさと
年経た智慧とをのぞんで それらはあざむかなかったか? われらを
あるいはみずからを 声をひそめる年よりたちは
われらにただ偽りの受領書だけをのこすものらは






イースト・コーカーⅡ 21~23行目

2010-06-25 17:40:43 | 英詩・訳の途中経過
East CokerⅡ  T. S. elliot

    [ll.21-23]

With words and meanings. The poetry does not matter
It was not(to start again) what one had expected.
What was to be the value of the long looked forward to,


イースト・コーカーⅡ    T・S・エリオット

    [21-23行目] 

言葉と意味の手に 詩趣がいったい何になろう
うたではないのだ(また始めるために)待ち望まれたものは
いったい何がなりえたろう 久しく待ち受けられた価に




イースト・コーカーⅡ 18~21行目

2010-06-22 20:46:27 | 英詩・訳の途中経過
East CokerⅡ  T. S. elliot

    [ll.18-21]

That was a way of putting it―not very satisfactory:
A periphrastic study in a worn-out poetical fashion,
Leaving one still with the intolerable wrestle
With words and meanings. The poetry does not matter


イースト・コーカーⅡ    T・S・エリオット

    [18-21行目] 

それはひとつのやりかただった 世を配する――ごく充ちたりてはいないにせよ
古びた詩趣のよそおいをした学びが
未だにあずけるのだ ひをと 耐えがたい組み合いに
言葉と意味の手に


※21行目「The poetry does not matter」以下は次回に

イースト・コーカーⅡ 14~17行目

2010-06-20 20:13:01 | 英詩・訳の途中経過
East CokerⅡ  T. S. elliot

    [ll.14-17]

Hunt the heavens and the plaind
Whirled in a vortex that shall bring
The world to that destructive fire
Which burns before the ice-cap reigns.


イースト・コーカーⅡ    T・S・エリオット

    [14-17行目] 

あめつちの狩人は
渦の内で廻っていた 渦は運ぶのだ この世を
あのちはやぶる焔のもとへと
凍てつく御代に先だって燃えさかるもののもとへと



 *告白いたします。Huntは動詞であるような気が今もしている。
  しかし、その場合主語が分からん。全体にすべて分からん。