私的海潮音 英米詩訳選

数年ぶりにブログを再開いたします。主に英詩翻訳、ときどき雑感など。

小夜鳴鳥の唄  35~39行目

2010-01-30 19:19:48 | S・T・コールリッジ
The Nightingale     S.T.Coleridge

And yourths and maidens most poetical,
Who lost the deepering twilights of the spring
In ball-rooms and hot theatres, they still
Full of meek sympathy must leave their sighs
O're Philomela's pity-pleading strains.


小夜鳴鳥の唄      S・T・コールリッジ

もつとも詩人めかした 若ものやむすめたちは
深められた春の薄暮を
踊り場やあつい芝居の小屋でうしなひ あひかはらず
いきじのない共涙にみちて ため息をつかねばならない
夜鳴き鳥のあいせつなるしらべに


 ※38行目「共涙」は「ともなみだ」。

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