「学校と社会のつながりが大切」と仁坂知事
県と(公社)県青少年育成協会主催の平成27年度子ども・若者育成支援県民大会は28日、日高川町の日高川交流センターで開かれ、青少年の育成支援に携わる団体や学校関係者ら約600人が参加。感謝状や表彰状贈呈、フォーラムなどで青少年の健全育成支援への決意を新たにした。
子どもたちの健やかな成長を願って地域全体で子どもたちを育成する仕組み作りを目的とした大会で、「みんなで育てよう!和歌山の子ども・若者~つなげよう 次世代へ育成の力を~」がテーマ。はじめに仁坂吉伸知事(県青少年育成協会会長)は「子ども、若者をめぐる問題は学校だけでなく社会全体の問題。学校と社会が密接につながりを持って、子どもたちを育てていくことが大切です。『和歌山は立派な若者が育つ』と自分たち自身が思い、他に思われるそんな地域を作っていきたい」とあいさつ。地元日高川町の市木久雄町長も祝辞で「この大会を契機に地域ぐるみでの子ども、若者作りにつなげていきたい」と述べた。
このあと仁坂知事が、青少年の健全育成などに貢献した15人、3団体に感謝状、県青少年育成協会会長として7人、1団体に表彰状を贈呈。日高地方からは青少年補導委員会部門で小池佐左夫さん(65)=御坊市=、伊奈隆司さん(68)=同=、山下豊巖さん(57)=日高川町=、善行少年部門で日高高校・同付属中学校・地域合同避難訓練実行委員会が知事感謝状を受賞。受賞者を代表して山下さんが「栄えある賞をいただき、身に余る光栄です。これもひとえに、県内の若者健育成、非行防止に尽くされている関係各位の皆さまのご指導のたまものと感謝しています。この受賞を機にあらためて子ども、若者の健全育成への支援の重要性を自覚し、地域活動に尽力していきます」と決意を述べた。
県内8地域の循環活動隊への「子ども・若者育成支援強調月間」の知事メッセージ伝達式の模様が報告され、アトラクションとして中津中学校2年生の塩崎優衣さんが少年メッセージ2015日高地方発表会優秀賞受賞(県大会入賞)の「私の進む道」を発表。このあと、地域の育成力を考えるフォーラムが行われ、日高川町教育委員会の豊嶋法雄さん、同町ジュニアリーダーOBの三池佳代子さんら4人がパネルディスカッションで「つなげよう 次世代へ育成の力を~」テーマに話し合った。
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