紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

紀央館高校3年生が選挙を体験 〈2015年12月19日〉

2015年12月19日 08時30分00秒 | 記事

模擬選挙で投票する紀央館高生


 公職選挙法等の改正で投票権年齢が18歳以上に引き下げられたのを受け、紀央館高校で17日、3年生169人を対象に模擬選挙が行われた。県選挙管理委員会から講師を迎え、選挙や投票の必要性、投票の手順を聞くとともに、生徒が実際に投票。来年夏の参院選から18歳以上の投票が認められる見通しから、来る選挙に向け10歳代の政治への関心を高めたいとしている。

 県の「出張!県政おはなし講座」を活用し、県選管事務局の泉俊輔さん(県総務部総務管理局市町村課)を講師に迎えて実施。
 前半の講義は「『選挙』の大切さを知ろう」をテーマに、選挙の種類には衆参両議員・都道府県知事・市町村長・市町村議会議員があること、昭和22年から平成26年にかけ和歌山県知事選挙の投票率の推移をグラフで説明した。
 県知事選を見ると投票率は下がる傾向にあり、前回実施の平成26年は約39%で、中でも20歳代前半が21・12%と最も低く、年齢が若いほど低いとした。選挙に行かない理由について「選挙にあまり関心がなかったから」「私1人が投票してもしなくても同じだから」などの意見を紹介し「皆さんの声、意見を政治に反映させる手段が選挙。まずは選挙に関心を持ってほしい。スマホなどで世の中でどんな事がおこっているか情報を収集し、候補者の立場に立って考えてください」と一票の重みを話した。
 投票方法については、立候補者の受け付けから選挙が始まり、有権者に投票所入場券が送られ、投票先を決めるための情報収集を経て投票するまでを説明し、当日の投票以外にも期日前・不在者・在外・洋上があること、選挙運動の注意点にもふれた。
 模擬選挙に移り、候補者役の教諭2人がそれぞれの政策(公約)について演説し、生徒たちは配布された入場券を持って受け付けし、投票用紙に候補者の指名を記入し投票。開票作業も行い、当選者が確定するまでの流れも学んだ。最後に「皆さんの一票はかなり重くなります。自分の思いを託せる人に一票を投じてもらいたい」と、来年の参院選に向け投票を呼びかけた。
 模擬選挙を体験した生徒は「話が分かりやすかったので、投票しやすかった」「政治や選挙と聞くと堅苦しいイメージがあったけれど、分かりやすく説明してくれたので、投票に行きやすいと思います。あとは、入れたい候補者がいるかどうか」などの感想が聞かれた。
 県選管では今年7月から県内の高校対象に模擬選挙など出張講座を行い、すでに13校で実施。日高地方では日高高校定時制に続き紀央館が2校目で、去る16日には2年生対象に講義が行われた。


その他の主なニュース

 日高川町の土生神社に氏子の戸根騏一郎さん(千津川)絵馬奉納

 御坊市長選に新人擁立の動き 波乱あるか

 御坊市の熊野神社でしめ縄作り

 日高川町議会で薬用試験場跡地(土生)購入の請願議決