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印南町が地域の集会所(拠点施設)改修費用補助 〈2015年12月24日〉

2015年12月24日 08時30分00秒 | 記事

補助金を受けて改修した施設(西ノ地研修施設)


 印南町が今年度から町内各地区にある集会所を改修する際の費用の一部を補助している。町内には50棟の施設があり、築30年近く経過し雨漏りなど老朽化が著しい施設も多いが、資金面から改修に踏み切れない地区も少なくないのが現状。集会所は地域のコミュニティーの場で、災害時の避難所となる施設もあり、町は地域の拠点施設でもるとし、地元負担を軽減することで改修を促す狙いから導入。21日現在で5施設が補助を受けて改修に取り組み、すでに4施設が工事を終えており「とても助かった」と好評で、町は来年度も継続する方針だ。

 町内には補助金を受けて建設された町所有の集会所33棟をはじめ、地元区が単独で建設した集会所も含め50棟もある。町所有の施設も改修や修繕費用は地元負担が基本となっている。平成以前に建築された施設も少なくなく、補強や改修が必要な施設も多いが、高齢化が進む中で費用負担の面から修繕や改修が進んでいない現状で、費用の補助を求める要望もあり、町は平成23年度から2年間で実施した劣化調査も踏まえ、地元負担の軽減を図り、地域のコミュニティー活動の場である施設の整備を支援するため長寿命化改修補助金として今年度当初予算で600万円を計上。
 30万円以上の工事が対象で、200万円を上限に改修費用の3分の2を補助するもの。すでに上洞生活改善センター、川又集会センター、西ノ地研修施設、山口研修指導施設、高垣集会所の5施設が改修に取り組み、屋根のふき替えや外壁の塗り替えのほか、近い将来、発生すると予想される南海トラフ巨大地震に備え柱を追加し補強した所も。
 平成3年に建設の西ノ地研修施設は、屋根の葺き替えと外壁の張り替えの工事を行った。工事費は約180万円で町から120万円の補助を受けた。3カ所で雨漏りするなど傷みが激しく改修を検討していたという辻道正藏区長(68)は「積み立てていたお金もあったが、とても助かった」と喜んでいる。
 町は来年度も継続する方針で、すでに12施設から交付の希望が来ている。


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