出馬表明する湯川和幸氏
任期満了(平成28年2月23日)に伴い2月2日告示、7日に投票(即日開票)が行われる印南町長選挙に同町印南原2348、農業、湯川和幸氏(58)が25日、出馬表明した。湯川氏は「スローガンである『町民目線』とは思えない事業の進め方や対応がある」と日裏町政を批判し「住民の声に耳を傾け、町民が納得いく行政を進めたい」と出馬への決意を力強く述べた。すでに出馬表明している現職の日裏勝己氏(64)=皆瀬川、1期目=との一騎打ちが確定的となり、前回同様、前哨戦を含め約1カ月という短期決戦の火ぶたが切られた。
湯川氏は御坊市役所の記者クラブで記者会見に臨み「今年3月まで35年間町職員を務め、町行政の移り変わりを見てきたが、こんなに自信をなくし、こんなに元気がなくなっている印南町は過去にない。『印南町に自信と元気を取り戻したい』という住民の熱い声の代表として立候補を決意した」と出馬に踏み切った理由を述べた。
日裏町政を(1)町を活性化させる積極的な施策が行われていない(2)町職員のやる気をなくさせている(3)町民への説明が不十分-などとし、庁舎建設事業の取り組みなどを例に挙げながら「日裏氏は『町民目線』というスローガンを掲げて当選したが、実際には『町民目線』とは思えない事業の進め方や対応、言動があったと感じている」と批判。
「対話の行政(町に自信と元気を)」をめざすとし、具体的な施策なども交えながら(1)住民と行政の信頼関係を確実なものにする(2)若年から高齢者までの連続した健康づくり施策(3)「稼ぐ町」を意識して産業振興策を実施-などに取り組みたいとし「職員にやる気と活気を持ってもらって印南町をもっと発展させたい。情報公開や情報共有を積極的に進め町民の皆さんに信頼される行政を進めたい。時間もないが、町職員を務めていたこともあり知名度はあると思っているので、それを生かしながら政策を訴え戦っていきたい」と力を込めた。公約については住民の意見も聞きながら作成したいとしている。
地元の印南原区の推薦を得ており、記者会見には同区の裏野尚男区長が同席した。
湯川氏は、日高高、追手門学院大卒業。昭和55年に町職員となり、産業課副課長や住民福祉課副課長などを務め今年3月に早期退職した。地元の印南原生産森林組合組合長を務めている。
湯川氏が出馬表明したことで、日裏町長との一騎打ちが確定的となった。告示まで1カ月余りで、前回同様短期決戦となり、年末から選挙戦さながらの激しい前哨戦が繰り広げられそうだ。
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