常山部長(右)から登録証を受けた三浦市長
親水利用、アウトドア利用のイメージ
国交省が新規登録した御坊市の野口橋~野口新橋下流の日高川右岸河川敷(低水護岸、約5ヘクタール)を利活用する「日高川かわまちづくり計画」の登録証伝達式は1日に市役所で行われ、常山修治・国交省近畿地方整備局河川部長が三浦源吾市長に伝達。にぎわい創出や地域活性化に向けて県、市とも令和6年度に新規事業着手し、10年度までの5カ年で河川敷を整備する。
伝達式には常山部長、渡辺泰伴・近畿地方整備局紀南河川国道事務所長、柳岡太・日高振興局建設部長、三浦市長が出席。常山部長は「日高川を御坊市の宝として生かしていただきたい。国交省としても最大限できることを支援するので取り組みを加速してほしい」、三浦市長は「多くの人に水辺に親しみ、楽しんでもらい、さらなるにぎわい創出に取り組みたい」とあいさつした。
計画では、野口橋と野口新橋の中央に駐車場を整備し、そこから上流を多目的利用ゾーン、下流をアウトドアゾーン、親水ゾーンとし、県が高水護岸、階段護岸、親水護岸、河川管理用通路、河川内整地などを、御坊市が多目的広場、駐車場、園路、インフラ(水道、電気、トイレ)などを整備する。
新規登録されたことでハード、ソフト両面で国の支援があるため、国の交付金や補助金を活用し、令和6年度から事業着手。初年度は県が詳細設計、市は調査を予定。工事着手は早くて7年度から。10年度までの5カ年で整備を進める。
当面は、行政サイドで整備、維持管理にあたり、利活用にあたっては野口オートキャンプ場など既存施設や民間団体等と連携したシクロクロス(不整地コースを競走する自転車競技)四輪バギーなどアウトドアスポーツ、カヌーやサップ(水上スポーツの一種)などウオータースポーツ、季節ごとのイベントなどを定期的、継続的に行いながらにぎわい創出を図る。
現状でも、できるイベントは行っていく考えで、昨年秋に社会実験事業として行ったシクロクロスの関西シクロクロスシリーズ戦が今年も11月に開催される予定。昨年は全国から選手約550人が出場。多くの地域住民も観戦に訪れるなどにぎわいを見せ、主催者側は「和歌山シリーズとして継続開催したい」と河川敷を高評価していた。
今回の新規登録は全国12カ所。うち近畿地方整備局管内は5カ所。県内は日高川と市堀川(和歌山市)の2カ所で、ともに県管理河川として初登録。全国では今年8月現在で264地区が登録されている。
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