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日高町「みちしおの湯」が日没知らすモニターを設置 〈2023年9月28日〉

2023年09月28日 08時30分00秒 | 記事


きれいな夕日が沈む時刻を右上のモニターで知らせる


 秋は、水蒸気が少なく空気が澄む季節で、夕日が美しくなると言われるシーズン。日高町立温泉館「海の里」みちしおの湯は、海岸線と夕日が眺められる天然温泉として知られている。町企画まちづくり課は、同館の魅力を伝え、来館を促す施策として、日没の時刻を表示するモニターを設置。同館では今が最も夕日が美しく見られる。

 夏場の夕焼けは赤が強く茜色に染まることが多いが、秋、冬には黄金色の夕焼けがよく見られるようになる。空気に含まれる水蒸気の量が関係しており、多ければ、波長の短い光は散乱していまい、波長の長い赤色の光は拡散されずに目に届きやすくなるという。
 このため、空気が乾燥して水蒸気が少ない秋、冬の夕焼けは黄色やオレンジ色の光も散乱されずに届きやすくなる。チリやホコリも舞いにくい季節でもあり、空気中の不純物が少なく、光が遠くの方まで届き、気温も湿度も低い時期は、夕焼けが美しく見える条件がそろう。
 みちしおの湯は、美しいリアス式海岸の方杭に、露天風呂や、うたせ湯、ゆったりとしたスペースのコミュニティルーム、広い駐車場などが完備した温泉館。目の前に広がる紀伊水道や漁港風景を楽しみながら、終日のんびりと心身をリフレッシュできるのが売り。
 同館の眺めでは、10月頃の夕日が沈む時刻は絶景で、今が海岸線の中央に落ちる。町企画まちづくり課は、来館者増加への取り組みとして、このみちしおの湯での景観の良さをアピールするため、入浴前後に、夕日に浸り、ゆっくりと味わってもらいたいと、モニター設置を計画。
 海岸線に落ちる夕日が眺められるロビーに32V型のモニターを設置して、夕日が沈む時刻を知らせている。モニター内には2月ごろの夕日写真を載せており、今は午後5時50分頃。随時、沈む時間帯を調べて10分単位で更新している。
 担当職員は「入浴時も空のオレンジ色を楽しめます。ぜひ、ロケーションと夕日が沈む時間をゆっくりと体感してもらえれば」と話している。今月から11月30日までの、クエ鍋を景品の目玉にしたスタンプイベントを開催しており、今後も同館への誘客に力を入れる。
 問い合わせは、町企画まちづくり課(電話63・3806)か、温泉館「海の里」みちしおの湯(電話64・2626)へ。


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