国は、津波対策で今年度から新たに日高港塩屋地区予防保全事業として西防波堤消波ブロック改良事業を実施する。継続実施中の泊地(面積約15ヘクタール)しゅんせつ事業は順調に進めば令和6年度に完了する予定。2日に二階俊博・自民党国土強靭化推進本部長が日高港を視察した際、国が事業概要を説明した。
西防波堤は港内静穏度を向上させ、船舶の安全確保や背後地の台風、高潮、津波被害を防護することを目的に日高港整備第1期事業で関電御坊発電所防波堤(延長200メートル)から延長させる形で整備し、平成17年度に完成。延長は400メートルあり、漁船等が出入りするための開口部70メートルを空けている。
東海・東南海・南海3連動地震による津波対策として県の「津波から逃げ切るための堤防等の整備」に伴い、平成29年度から防波堤改良工事に着手。令和2年度にかけて約7億5000万円を投じ、防波堤を1~2メートルかさ上げするとともに防波堤内側(陸側)にブロックを置くなど津波に耐えられるように強化した。
今回の改良工事では防波堤に設置している消波ブロックの現況調査を行い、ブロックの維持・回復に向け、必要な消波ブロックを製作して据え付ける。全体事業費は6億5000万円を予定し、事業期間は令和7年度までの3カ年。
継続実施中の泊地しゅんせつ事業は、順調に進めば令和6年度に完了予定。現在は水深10メートルで暫定供用しているが、1万2000トン級の船舶しか入港できないため、当初港湾計画通り3万トン級の大型船が入港できるように水深12メートルに整備している。
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